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秘湯のススメ

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とっておきの秘湯をご紹介。
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#秘湯

再訪したいとっておき秘湯セレクション

(秘湯各記事は #自転車で秘湯) (最新の『再訪したいとっておき秘湯セレクション』はこちら) 世界中が新型コロナで大変なことになってしまいました!noteを見ているみなさんは世のため人のため自分のために不要不急の外出をやめて家に籠っておられるのではないかと推察いたします。 こんなときこそ、事態が収束したあとの楽しいことを考えませんか。私がこれまでブロンプトンで訪れた秘湯の中で、再訪の機会を待ち望んでいるとっておきの秘湯を本日から緊急事態宣言が解除されるまで毎日ご紹介してい

ぬる湯の秘湯へブロンプトンで行ってきた。

ブロンプトンで秘湯へ行こう。 寒くなる前に微温湯(ぬるゆ)温泉二階堂へブロンプトンで行ってきた。 本日の福島盆地および周辺の山々は快晴だ。県道126号線(通称『ぬる湯街道』)をどん詰まりまで距離9キロ、標高差およそ700メートルを行くことにした。 微温湯温泉に通じる山道は今も車がすれ違えないほどの狭い道である。つい数年前まで一部区間が未舗装であったらしい。 随分とのぼってきた。素晴らしい眺望だ。あと3キロ。 微温湯温泉二階堂は吾妻小富士の標高920mの少々ひらけたと

ブロンプトン、秘境 奈良田へ行く

秘湯を求めて、ブロンプトンで南アルプスの秘境 奈良田へ行ってきた。 [走行データ] 距離 35.83 km タイム 2:38:15 平均速度 13.6 kph 高度上昇 692 m 「はだかじま」という最寄り駅からスタートする。秘湯へ行くのにふさわしい駅の名称であった。 早川渓谷の急峻なV字谷は、3000メートル級の巨大な山体が連なる赤石山脈を縫うようにして数十キロにわたり続く。 奈良田は早川渓谷を距離40キロ、高度差700メートルを登った先にある。奈良田は近世になる

ブロンプトンで南会津の秘湯へ行ってきた。其の弐 湯ノ花温泉

ブロンプトンで秘湯へ行こう。秋色に染まり始めた南会津へ湯めぐりに行ってきた。 木賊(とくさ)の岩風呂で1時間ほど過ごしたあと、峠を越えて隣の集落である湯ノ花温泉へと向かうことにした。 [走行データ] 距離 15.04 km 高度上昇 276 m 最高高度 904 m(唐沢峠) 最低高度 657 m(木賊口) 使用機材 M6L-X raw 唐沢峠から湯ノ花方面を眺めると、手前に湯ノ倉山(1343m)、奥に大嵐山(おおあれやま、1635m)だ。ヤマは色付き始めている。 湯

ブロンプトンで南会津の秘湯へ行ってきた。其の壱 木賊岩風呂

ブロンプトンで秘湯へ行こう。秋色に染まり始めた南会津へ日帰りで行ってきた。 GOTOトラベルのおかげで人気観光地はどこも混み混みだ。観光事業者の皆さんには福音かもしれないが、私が旅に求めている大切なものはそういった観光地には存在しない。しかし、こんなときにも静謐を保ち、あなた方の乾いた心と肌を必ずや潤してくれるとっておきのディスティネーションがある。南会津の木賊集落と湯ノ花集落だ。いずれも長い歴史を持つ湯の里である。 朝6時半発の東武特急で南会津へ。南会津へはえらく時間が

ブロンプトンで箱根の山を登ってきた。

ブロンプトンで登山。箱根の山に登ってきた。秘湯にもいってきた。 [走行データ] ルート 箱根湯本駅→姥子温泉秀明館→芦ノ湖、旧東海道経由→箱根湯本駅 距離 往路14.67 km 復路21.15 km 計35.82 km 使用機材 M6L-X(チェーンリングは今回のみ44Tの山仕様) 早朝、箱根湯本駅からスタート、箱根の山をブロンプトンで登っていく。 宮ノ下までノンストップで走行。富士屋ホテルの前で水分補給休憩をとる。 どんどん行きます。底倉温泉の橋を渡る。 予報より

再始動。

グレートトラバース3、田中陽希氏の旅が再開した。 259座目の鳥海山を登ってから3ヶ月。前進の朝が来た。 夜明け前に起床。心配していた天気を確認するため、窓を開けて東の空を見た。 薄明るい空に雲は一つもない。 良し!予報通りだ。 区切りの260座、神室山(かむろさん)への出発準備を進める。 コロナ騒ぎが長期化し、山形県で一歩も前に進めず、停滞を余儀なくされていた。忍耐の3か月停滞ののち、ようやくの始動です。 この先も秘湯がたくさんありそうです。 残りの40座、どうか気

『源泉掛け流しを守る会』の湯 続き

(前記事) 昨日に続き、私の訪れた『源泉掛け流しを守る会』の湯をご紹介していきたい。いずれも何度でも行きたい/いつまでも続いてほしい名湯である。 11.北温泉 (栃木県那須郡那須町湯本)厳冬の「天狗の湯」に吹雪が吹き込むと、裏の崖から勢い良く湧き出すアツ湯が長湯に丁度良い。 12.大丸温泉 (栃木県那須町)露天風呂は川をせき止めたもので、全てが繋がっている。「あじさいの湯」からは下の「白樺の湯」へ流れ出ているのだ。より源泉に近く、足元からも湧出している「あじさいの湯」の

『源泉掛け流しを守る会』の湯

二日続けて秘湯の話題となることをお許し頂きたい。『源泉掛け流しを守る会』 というのをご存じだろうか。 秘湯宿の会といえば「日本日本秘湯を守る会」が有名であるが、業界団体である。源泉掛け流しを守る会は、その道のプロに選び抜かれたノンプロフィットの名湯会である。 日本で温泉道のプロといえば郡司勇さんである。極め方が尋常ではない。湯をひとくち味わえば全国の温泉をほぼ言い当てることができるという。マジか。同氏は90年代半ば、テレ東TVチャンピオンにおける「全国温泉通選手権」の第3

ブロンプトンで秘湯へ行ってきた。

梅雨の晴れ間に中央線で山梨へ向かうことにした。 目的は、外出自粛中になまった体を鍛えること、甲府盆地の桃の出来具合を確認すること、そして、秘湯を訪れて不足したミネラル分を補給することだ。 朝、塩山駅へ降り立つ。本日は3号機M6L-X(Raw Lacquer)を投入だ。 まずは甲州市の松里を目指して、軽めに走る。松里の集落に入った。雁坂みちの旧道を行く。立派な家屋敷が多い。 桃は順調に生育しているようだ。 雁坂みちの笛吹川と反対側の裏道に入り、しばらく行くと雁坂みちに

黒湯温泉

ひなびた風情で温泉ファンの間で人気の高い乳頭温泉に行ってきた。孫六、黒湯、鶴の湯をブロンプトン日帰りで楽しんできた。 孫六温泉では素晴らしい秘湯体験だった。さあ、次は黒湯温泉へ向かおう。 ≪黒湯温泉≫ 乳頭温泉郷の最奥、標高800メートルの先達川沿いに位置している。発見は約300年前の延宝2年(1674年)頃とされている。乳頭温泉郷では鶴の湯温泉に次ぐ歴史を誇り、秋田藩の湯治場でもあった。また、かつては鶴の湯に対して『亀の湯』とも称され、鶴の湯を凌ぐ人気であったという。黒

ふなりっと奥奥温泉

式根島の秘湯巡りをしてきた。 ふなりっと奥奥温泉とは、式根島にある年に数回の大潮の干潮時にしか現れない幻の島秘湯である。幸運に恵まれなければ出会うことはかなり難しい。 朝8時、さるびあ丸で式根島に着いた。港から最初に目指す秘湯は『地鉈温泉』だ。 [走行データ] 距離 10.55 km 最大標高差 103 m 平均斜度 全体-0.2% 上り3.8% 下り4.8% 獲得標高 上り177 m 下り194 m 最初に訪れた地鉈温泉(じなたおんせん) は、想像を越えたダイナミッ

湯ノ花温泉 天神の湯

ブロンプトンで秘湯へ行こう。2015年2月の晴れた日、雪道を制するための新兵器「ブロンプトン用スパイクタイヤ 」を引っ提げて、南会津・湯ノ花温泉 『天神の湯』へ日帰りで行ってきた。 南会津地方は昨晩遅くまで雪が降っていたようだ。本日の天気予報は雪のち曇り。気温は午前中は氷点下の予想だ。路面は積雪が残り、一部凍っていることであろう。ブロンプトンにとって最悪のコンディションであるが、新兵器のトライアルには丁度良いだろうと考えた。早朝の東武電車(野岩鉄道直通の会津田島行き)で会津

鹿沢温泉紅葉館

鹿沢温泉紅葉館は温泉通に人気の秘湯の宿である。 但し、群馬県の最奥といってよい辺鄙なところにある。辺鄙なところにあるから秘湯なのだが、ブロンプトンで行く場合、JR吾妻線の万座鹿沢口駅から急坂を17キロいく必要があり、それ故、東京からは始発でいったとしても到着が11時半頃になってしまうことが問題であった。日帰り湯で何とか朝いちばんで入りたい。 そこで、思いついたのが長野県からのアプローチだ。群馬県の最奥にある鹿沢温泉はあと3キロ山道を行けば県境を越える(長野県東御市)。そこ