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秘湯のススメ

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とっておきの秘湯をご紹介。
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#ブロンプトンで登山

再訪したいとっておき秘湯セレクション

(秘湯各記事は #自転車で秘湯) (最新の『再訪したいとっておき秘湯セレクション』はこちら) 世界中が新型コロナで大変なことになってしまいました!noteを見ているみなさんは世のため人のため自分のために不要不急の外出をやめて家に籠っておられるのではないかと推察いたします。 こんなときこそ、事態が収束したあとの楽しいことを考えませんか。私がこれまでブロンプトンで訪れた秘湯の中で、再訪の機会を待ち望んでいるとっておきの秘湯を本日から緊急事態宣言が解除されるまで毎日ご紹介してい

ブロンプトンで霧積温泉へ5年ぶりにいってきた。

ヒルクライム・トレーニングのついでに、霧積温泉金湯館にブロンプトンで行ってきた。霧積温泉金湯館は私の秘湯巡りの原点でもある懐かしの秘湯である。 霧積ヒルクライムへ横川駅をスタート。 途中、霧積ダムで休憩。 山深くなってきた。 さらに未舗装の林道を行くと・・・あったあった。 霧積温泉金湯館は変わらず、木々の緑に埋もれるようにしていた。 案内板から登山道を5分ほど行くと金湯館の赤い橋が見えてきた。 ぬる湯の名湯が待っていてくれた。念入りに掛湯をして入湯した。 あい

ブロンプトンでほったらかし温泉「こっちの湯」

ブロンプトンで秘湯へいこう。めざすは『ほったらかし温泉』だ。ほったらかし温泉の標高は670メートル。温泉につかりながら甲府盆地や富士山を眺望することができる。 ブロンプトンでは最寄り駅の山梨市駅からわずか距離5キロながら標高差300メートル以上を登っていく必要がある。大人気の温泉ではあるが、日曜日の朝一番に山をのぼって温泉に入る酔狂な人はそんなに多くない/そこそこ空いていると踏んだ。 山岳系秘湯への道に勝るとも劣らぬ急坂が続く。 もう少しだ。ふと振り返ると、雲の上から富

ぬる湯の秘湯へブロンプトンで行ってきた。

ブロンプトンで秘湯へ行こう。 寒くなる前に微温湯(ぬるゆ)温泉二階堂へブロンプトンで行ってきた。 本日の福島盆地および周辺の山々は快晴だ。県道126号線(通称『ぬる湯街道』)をどん詰まりまで距離9キロ、標高差およそ700メートルを行くことにした。 微温湯温泉に通じる山道は今も車がすれ違えないほどの狭い道である。つい数年前まで一部区間が未舗装であったらしい。 随分とのぼってきた。素晴らしい眺望だ。あと3キロ。 微温湯温泉二階堂は吾妻小富士の標高920mの少々ひらけたと

絶品、くろがね温泉の白濁の湯

あだたら山に奇跡の秘湯を発見した。くろがね小屋。またの名を「くろがね温泉」という。 紅葉が盛りを迎える前のある晴れた日、安達太良山(あだたらやま)へ行くことにした。久しぶりのブロンプトン登山だ。二本松駅から奥岳バス停までバスを使う。そこからブロンプトンで登山道を行き、くろがね小屋にブロンプトンを停めて、あだたら山に登り、下山後にくろがね温泉の絶品の湯を楽しむことにしたい。 [ルートおよび走行データ] 奥岳登山口から走行開始。登山道は二ルートあって、こちらは馬車道と呼ばれ

天空の白馬鑓温泉

白馬鑓温泉(はくばやりおんせん)は白馬連峰の鑓ヶ岳の標高2,100メートル地点にある。 北アルプス山中の標高2,100メートルというロケーションながら、天然湧出量がなんと毎分760リットル、源泉温度43.1℃、コンクリート打ちっぱなしながら20人ぐらい入っても大丈夫という本格露天風呂である。下界を見下ろす湯船の縁からは新鮮なお湯がざあざあ音を立てて滝のように(いや、あれはまさに滝だ)流れ下っていく様子は壮観である。 ちなみに標高日本一の温泉としてはみくりが池温泉(標高2,

三条の湯

ブロンプトンで奥多摩にある秘湯、『三条の湯』へ行ってきた。 三条の湯は東京近郊ではあるが、歩きかブロンプトン(自転車)でしか行けない秘湯である。雲取山へ通じる登山道の途中、標高1103メートルの地点にある。山好きの間では比較的知られているようだ。住所は山梨県の丹波山村になる。 早朝、奥多摩駅から西東京バスで丹波山村の「お祭」バス停へやってきた。ここが三条沢登山口への最寄りである。静かな山あいで、祭りをやっている様子はないが、まあ突っ込むのはよそう。 [走行データ] 標

雪の中房温泉

冬。北アルプスが雪に閉ざされる年末、『中房温泉』(なかぶさおんせん)へ行くことにした。 北アルプス燕岳(つばくろだけ)の登山口にある秘湯として知られ、標高1,462メートルの高地にある。中房温泉に通じる林道は既に雪に閉ざされて通行止め、到達困難度はかつてないレベルだ。スパイクタイヤを装着して、チャレンジだ。 [走行データ] 距離 36.8km (JR安曇追分駅~中房温泉往復) 最大標高差 957m 平均斜度 全体 0% 上り 6% 下り 6.1% 獲得標高 上り1,032

霧積温泉

本日は霧積温泉金湯館の話。 霧積(きりづみ)の名は、西条八十の「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね/ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで/谷底へ落としたあの麦稈(むぎわら)帽子ですよ」で始まる詩に出てくる。ちょっと古いがこのフレーズは映画『人間の証明』(松田優作の出世作)のモチーフに使われたことで大変有名になった。『人間の証明』はその後何度もテレビドラマ化され、金湯館はそのたびにロケ地となっている。 霧積温泉金湯館 は、私の秘湯へのこだわりの原点でもある。金湯館こそ秘湯に

秘境 祖母谷温泉

黒部渓谷にある祖母谷温泉へ行ってきた。 北陸新幹線が使えるようになった今、黒部は東京から日帰り圏である。東京駅朝6時28分発のはくたか551号に乗れば、9時には黒部宇奈月温泉駅に到着、そこで富山地方鉄道へ乗り継いで宇奈月温泉駅へ。 宇奈月温泉駅で黒部渓谷鉄道へと乗り換える。 黒部渓谷鉄道は5月から11月までの運行だ。切り立った崖をくり抜いたスリル溢れる軌道を行く。 秋も近いというのに、この渓谷の木々は新緑のような瑞瑞しさだ。 終点の「欅平」(けやきだいら)で下車。駅

湯俣温泉

秘湯マニア垂涎の『湯俣温泉』はご存じですか。あまり知られていないダム湖の奥にある秘湯だ。信濃大町が最寄り駅となる。 湯俣温泉は標高1,534メートル。2,000メートル級の高峰に囲まれた秘境にある。 湯俣温泉は秘湯好きの方々の間で『究極の秘湯』として知られる。その理由の一つはアクセスの困難さにあるだろう。「歩いて往復6時間以上、歩く以外にアクセス方法無し」である。自転車は途中のトンネル通過が管理者により禁じられているので、事実上、進入不能である。ネット上で「自転車で行った

雪の中房温泉その2

『中房温泉』(なかぶさおんせん)を目指してスパイクタイヤ を装着したブロンプトンで走行中だ。安曇追分駅をスタートしてから既に3時間、標高は既に1,400メートルを越えた。 ロードコンディションはさらにチャレンジングな状況となってきた。この坂は硬く凍結していたので大丈夫だったが、ブロンプトンのタイヤが新雪で滑ってどうしても登りきれない箇所も出てきた。そういう場合は押して登るのだが、その際、靴裏に新雪が付くと、その雪がペダルにも付着して凍りつき、踏み込みで滑るのには参った。

湯俣温泉その2

吊り橋を渡ると晴嵐荘だ。 晴嵐荘に着いた。晴嵐荘は高瀬川の上流、湯俣川と水俣川の合流点にある山小屋だ。標高は1534メートル。 ところが、晴嵐荘では朝の内湯の清掃中だった。お兄さんに「少し先の『露天風呂』に入ってきてはどうか」と勧められる。もちろんだ。ここからさらに奥へ向かって噴湯丘の少し手前、歩いて10分くらいのところにあるという。行ってみよう。 落ちたら大変。 多分こんなことになると思って、ブロンプトンは晴嵐荘に置いてきた。私は最近、かなり賢こくなってきた。 よ