苗字について
今日は「苗字の日」だってさ。
以前にも書いたと思うけど、オレは、祖父母とは苗字が違う。末子だったオヤジが跡継ぎのいない遠い縁戚に名目だけの養子に出されたからだ。
継いだはずの土地と家はご多分に漏れずすでにオヤジが売っ払っちまってるから、我が高橋家は今や少し広めの墓所を維持管理しているだけの貧乏人の家系です。本家筋はどうなのかは、調べてないからあまりよくわからない。
ただ、オレのご先祖の一人は旅順攻防戦で戦死しているらしく、普通の墓所には不似合いなほど立派な陸軍の星マーク入りの墓石が一つだけある。
片や、祖父母は河村さんだ。
去年の正月に、同じ町内だった友人の実家に呼ばれて行ったときにかなり古い市内の地図を見せてもらったら、オレの育ったところにすでにその河村の名前があったから、市内には古くからいたのだと思う。オヤジの話を聞くと福山空襲のときは草戸あたりにいて、お城の天守閣が燃え落ちるのをリアルタイムで見たと言ってたから、その時はもしかしたら子どもだけ少し疎開させていたのかもしれない。当時の祖父は地区の防空班長だったと祖母が言ってたし。
そんな祖父の当時のヤバい話は祖母からちょこちょこ聞いてるのよ、実は。間違っても何ひとつSNSには書けないけどね。
そんな謎の多い祖父だけど、オレの下の名前もその祖父が付けたらしい。この内田百閒の本名と同じオレの下の名前は、ただの偶然なのか?
まったく、オレのオヤジもジイちゃんも、当時としてはそれなりのインテリなのか、単なるヤクザな遊び人なのか、ホントよくわかりません…。
https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/1825419/
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