初任給に感謝を込めて
人生最初で最後の初任給。
私は、<両親への贈り物>に使いました。
両親との思い出を振り返ると、
「なんて素敵な両親のもとに生まれたんだ」と感謝と涙が溢れてくるんです。
思えば、先が見えず思い悩んでいた中学2年生の時。
父は、勉強が大嫌いで机に10分も座っていられなかった私に、勉強の仕方を教えてくれました。
志望校に全落ちして絶望していた高校3年生の時。
母は、「浪人するってことはもう一度チャレンジができるってことだよ」と、優しく背中を押してくれながら、
その1年間、早起きしてお弁当を作り続けてくれました。
夢を叶えるために大学休学を決めた大学3年生の時。
父は「親は子どもの夢を応援するだけだよ」と、
生活費とは別に数十万円を口座に入れてくれました。
起業して我が道を行くことも、
やっぱり会社員になるという選択をしたことも、
何一つとして否定せずに応援し続けてくれたこと。
地元に帰るたびに、一緒に山登りをし、
食べたいものがあればご馳走してくれること。
そのどれもが、言葉にできないくらい有難いことで、
「この両親がいてくれたからこそ今の私があるんだ」と強く強く実感しています。
どうか、少しでも長く、健康で幸せであってほしい。
私はまだまだ未熟で、あなたたちに誇れるような人物にはなれていないから。
まだこれっぽっちも恩返しできていないから。
まだきっと迷惑はかけるし、
世話を焼かせることもあるだろうけれど、
そのたびにこうやって恩を形にしていけたらいいな。
いつもいつも本当にありがとう。
少しでも早く立派な大人になれるよう、
明日も誠心誠意がんばっていこう。
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