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なぜ日本は企業ブランド社会なのか?

ミラハタのまっすんです。

「なぜ日本は企業ブランド社会なのか?」について♫

( ※「ミラハタ」とは、未来に伝えたい働き方を発信するプロジェクトの略。兵庫県で、会員制レンタルオフィス・コワーキングスペースを運営する中で出会った「起業家・フリーランス・独立事業者の新しい働き方」や、「ビジネス全般に関する」情報を発信していきます。)


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■ なぜ日本は企業ブランド社会なのか?


日本は企業ブランドが特に盛んな国だと言われている。

たとえば、テレビ広告の後に頻繁に表示される企業のロゴマーク、あるいは三菱、三井、住友のような財閥ブランド、東芝、日立、トヨタなどの巨大な総合グループ企業の存在など、企業ブランドを目にしない日はない。

三菱のマークは3000を越す製品や企業につけられていると言われてますが、これらは日本で企業ブランドが盛んなことを示しているように思う。


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■ なぜ、このように日本では企業ブランドが盛んなのか?


いろいろと調べてみると、一つの大きな理由は、日本では第二次大戦後、比較的短い期間で経済が復興したこと。

たとえば、戦後の経済が戦前の水準に追いついたのは戦後わずか7年の間。

その後、60年代に日本が見せた高度成長の時代に日本の主要な企業ブランドは構築された。

短期間に企業が成長し、事業領域を拡大していくなかで、消費者のロイヤルティをつなぎとめておくためには企業ブランドが有効であったとのこと。

この時期の消費者は消費経験は「未熟」でありながら、しかし消費に強い興味や関心を抱く「関与度」の高い消費者であった。

つまり、この時期には、三菱が商社・重工業だけでなく、自動車に進出すれば「三菱自動車」と命名することが、取引関係の信用をつなぎとめておくためにも最適な選択であったし、消費者にとってもそれは信用のもとであった。

その当時は、その企業ブランドが車にふさわしいかどうか、というような検討がなされる余地はなかったという考え方がある。


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■ 日本で企業ブランドが盛んな第二の理由は?


理由は、メーカーの流通への配慮。

日本の流通は零細なことで知られている。

日本のメーカーは資生堂や松下電器に見られるように、中小規模の商店を組織化し、それぞれ「資生堂チェーン」「ナショナルチェーン」というような強力な販売網を全国に構築。

こういった強力な販売網が90年代にスーパーマーケットや専門店の台頭により、化粧品や家電メーカーにとって、こうしたチェーンに依存したビジネスモデルが長い間メーカーのマーケティング戦略を支えてきた時代。

こうしたメーカーにとって、製品に自社ブランドをつけることは、これらのチェーン店への配慮であったし、零細な商店にとっては消費者によく知られた「メーカー品」を扱うことが成功する早道であった。こうした状況にあって、企業ブランドをつけない製品は考えにくいことであったとのこと。

例えば花王というブランドがが「ソフィーナ」というスキンケア化粧品を発売するとき、流通(小売店)の「商品信用力の高い花王の名を冠にしたほうが良い」という意見が一般的であったため、「花王ソフィーナ」というブランドで発売されたという話がある。

これは象徴的なエピソードであって、小売店がいかに企業ブランドに依存し、メーカーは小売店への配慮として企業ブランドを利用してきたかを物語っている。

しかし現在では「ソフィーナ」は花王の冠なしで売られており、ソフィーナはその下に「オーブ」 というメークアップ化粧品のサブ・ブランドを保有するほどにブランドは成長した。

これはソフィーナブランドが市場に定着したからという見方ができる。

企業名だけでなく、商品展開の中で生まれてくるブランドを育てていくという観点もすごく大事。


■ まとめ

ブランドを意識したマーケティングは、大手だけのものだけでなく、起業間もない会社や個人も意識していくことが、日本でビジネスする上で大事だと思う。
もちろんリアルビジネスだけでなく、デジタルシフトしたオンラインサービスもブランドを意識したマーケティングが問われている時代。
私が兵庫県の神戸市・加古川市で運営している【エリンサーブ】というレンタルオフィスも、法人名は、サノヒロ(株)ですが、エリンサーブという商品名をブランドマーケティングして今も看板を磨き続けています。

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