原因探求その1
私は10代のとき、部活中に右足を切断するか入院するかという選択に迫られる怪我をしました。
結果的にその怪我から回復し右足も残っているので、そのことに対してはほんと当時の病院の先生に感謝しております。
しかし退院する時に、先生方から言われたのは
運動は禁止、次怪我したら切断
後遺症が残るため気圧の変化で痛くなる
右足の筋力は100%戻らない
など、10代には脅しととれるほど言われました。
その後、20代でスキーや海で泳いたりするときは、ガッチリとした膝用サポーターをして気をつけて運動をしていました。
それでも、何かあればすぐに右膝は痛くなり、雨が降りそうな気圧が変化するときは、しくしくしたりと、かなりの高確率で雨を当てられました。
しかし、怪我をしたのは、何年も前。今は損傷していないのに、なぜ痛みを感じるのか?
いろいろ調べていくと【幻肢痛】なる現象があるとしりました。
では、この痛み、どこで感じているのでしょう?
部位がないのですから、筋肉や骨、その部位の神経ではないことは、誰でもわかると思います。
では、どこでしょう?
それは脳しかないと思います。
もちろん手や足にも神経はあり、感覚を司る部分はあるので、反射という現象がありますが、この幻肢痛に関しては、判断しているのは、脳で間違いなさそうです。
ということは、痛いと感じているのは、脳であり、作り出しているのも脳ということになります。
では、脳のなかで何がおこっているのでしょうか。
それは、
過去の情報・・・こうすると痛かった、この状況の時に痛かった。
未来の推測・・・こうなると痛いんじゃないか?こうなったら痛いに決まってる。
これらが、痛みを作り出していると私は思いました。
そこで、私は自分自身を実験材料として、あることを試しました。
それは、、、
自己対話療法
です。内観などともいわれますが、自分に問いかけることです。それにより、私は、今、目の前に起きている事実のみを受け止め、過去も未来も気にせずに右膝を受け入れることができました。
その結果、今では、いつ雨が降るのか、もうわかりません。
普通に歩いたり走ったりしています。筋肉痛は両方とも普通にでます。
この変化はいったいなんなのでしょう。
私は右膝が痛い状態にしておく理由がなくなったのかもしれません。
右膝が痛いことで、得をしている部分に気づけたようです。
痛みがなくても、口で言えることを理解した瞬間でした。
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