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アフリカのサファリを馬で駈ける  Day 9

南アフリカ&ボツワナのサファリを馬で駈け抜ける、African Explorer というツアーに参加してきました。

https://www.ridinginafrica.com/horse-safaris/african-explorer/

運営は、Horizon Horseback。
他のアフリカサファリツアーを探していた時に、イギリスの乗馬ツアー専門旅行会社におすすめされ、内容、期間、費用共に、これしかない!ということで、1年ほど前に申し込んでいました。
南アフリカで4泊、ボツワナに3泊し、ライオンや象、キリンなどの動物を見て回るツアーです。
そのツアーに参加した記録を残しています。

1月4日

夜中、ライオンの唸り声で何度か目を覚ましました。
こなり近くに聞こえます。
柵のされていないこのキャンプでは、動物は物理的にはテントのそばまで入ってくることができます。
テントに設置されている緊急用のアラームのことを頭に思い浮かべながら、また眠りにつきました。
朝になって聞いてみると、みんなライオンの声を聞いたとのこと。
300メートル先の川沿いくらいまで来ていたのではないか、とガイドのエリオットが言っていました。
夜、その唸り声がライオンのものだとわかったのには理由があります。
前日に、ライオンってどんな鳴き声?という話になって、エリオットが恥ずかしがりながら真似をしてくれたのとそっくりだったのです。
あれがなければ、ライオンだと気づいていなかったかもしれません。

目を離すとサルがいたずらしに来ます

今日の午前中が、最後の長いライドです。
朝から荷物を片付け、最後の宿泊地、ツリーハウスに向かいます。
5時間のロングライド。
南アフリカからずっと馬に乗り続けている参加者も、ちょっとお疲れ気味。
とはいえ、元気に出発です。

そろそろ見つかる動物も、目新しいものはいなくなってきました。

再び一面お花畑を走って
火山噴火でできたクオーツ(石英)
象の頭蓋骨だそう
途中でちょっと休憩

ジャッカルが遠くを走っていたり、馬に慣れた若いキリンたちが、かなり近づいてもこちらを興味深そうに眺めていたり。

かわいく写真撮ってね!と言わんばかりのキリンたち

広い平原での長い駈歩も楽しみました。
最後は、石のゴロゴロ転がる傾斜地で、足元に気をつけながら、ツリーハウスに到着しました。

このツリーハウス、大きなマシャトゥの木を中心にデッキが組まれており、ベッドには蚊帳がかかっているだけ。

外観
マシャトゥの木を中心に蚊帳を掛けたベッドが並んでいます
今日のベッドはこちら

気温も少し暑いものの、心地よい風が通り抜けます。
ツリーハウスの周りでは、バブーンといつ猿がうろうろ。
バブーンが、「バブーン、バブーン!」と鳴いたのには笑ってしまいました。
鳥たちもたくさん。
木漏れ日溢れるベッドの上で、ゆっくりくつろぐことができました。

気温は高いけど、風が吹くと気持ちいい

夕方は、オプショナルツアーの、車でのゲームサファリに出かけました。
何度かゲームサファリに出かけられるのかと思っていたら、この1回のみ、ということで、カメラを持ち、気合を入れます。
みんなでサファリカーに乗り込み、いざ出発です!
何が見たいか聞かれ、口々に、ライオン!レオパード!と。
この2つを見るのを目標に、動物たちを探しに行くことにしました。

最初はなかなか動物が見つからず、干上がった川底に降りて走り、また土手を上がって走り、と、かなりスリリングな運転です。

途中、バッファローやシマウマ、インパラがあちこちに

バッファローの親子
シマウマの親子
インパラかわいい
Kori Bustardという大きな鳥も

夏は子どもが生まれる季節で、たくさんの赤ちゃん動物を見れたのも、この時期ならでは。

すると、無線で連絡を取り合っている運転手さん。
さぁ、ライオンを探しに行こう!と走り出しました。

しばらく行くと、痩せたメスライオンが歩いています。

お母さんはがりがり

このライオンはお母さんで、しばらく獲物が見つけられていないそう。
かなり近寄っていたので、驚きました。

そして、また少し行くと、このお母さんライオンの子供たちが!

こんなに近くにライオンが!!

かなり大きく見えるのですが、お母さんの帰りを待っています。
こちらも手が届きそうなほど近づいて、長時間観察することができました。
仕草は猫そのもの。

かっこいいショット
今回の旅での一番のお気に入り写真

近くに行ってナデナデしたい気分ですが、食べられちゃうので我慢。
お腹丸出しで寝ている様子には、こちらが心配してしまいました。

しばらくすると、お母さんライオンが帰ってきました。
何も獲物は獲れず帰ってきたのですが、お母さん!何か美味しいものあった!?と、みんなで走って迎えに行く姿も、大きな身体に似合わずかわいかったです。

お母さんを迎える子ども達
兄弟仲良し

ちなみに、ライオンたちは、車に乗っていればこんなに近くまで寄っても人間を襲ってくることは無いそうです。
でも、それは、ライオンたちが人間(や馬を)獲物として認識していないから。
何か事故があって一度人間や馬を食べてしまうと、獲物として認識してしまうため、とても危険だそうで、亡くなった馬も必ずライオンなどの肉食動物には食べられないように処理し、人間を食べてしまったライオンがいたら殺処分せざるを得ないそうです。

セルフドライブ(ガイドなしで自ら車を運転してサファリを回る形態)のサファリが人気の、南アフリカのクルーガー国立公園などでは、ルールを守らなかったり、動物のしぐさに気づかない観光客が、象やライオンに殺されるという事故も起こっているそうです。

ひとしきりライオンを堪能したら、次はレオパード探し。
また無線が入り、ほかのサファリカーがレオパードを見つけたとのこと。
その場所へ急行します。
レオパードのそばに近寄れるのは、1台のみ。
前の車が移動していき、近づいてみると、いましたいました。

レオパードと目が合う

模様の綺麗さにうっとり。
時折こちらの様子をじっと見つめています。
これで今日の目標達成です。

最後は小高い丘に上がり、夕日が沈むのを見ながらドリンクを楽しみます。

リクエストしていたドリンクを用意してくれます
ノンネイティブスピーカー3人組

みんなで過ごす最後の夜。
よい思い出になりました。

ここで空きっ腹にジントニックを飲んだ私は、帰りのサファリカーで揺さぶられて、酔ってしまってまた気分が悪くなってしまうのですが。

夜は雷も鳴っていて、強い風が吹き、今にも雨が降り出しそうでした。
ベッドに入っても顔に風が当たり続けるので、なかなか寝つけませんでした。