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イギリスの小学校の思い出(国語と算数)

幼少の頃、イギリスに1年間住んでいました。もう50年も前のことです。

兄と私は近所の公立学校に通っていました。私にとって初めての学校でした。日本では幼稚園の年長だったのですが、誕生月の関係で、9月始まりのイギリスでは小学2年生のクラスに入りました。自分の名前を言うことしかできない、全く英語を話せない私を、いきなりぽんとイギリス人の子供しかいないような公立学校に入れてしまう両親でした。

初日、私のお世話係を頼まれたらしいインド人の女の子サビー(クラスで唯一イギリス人でない子)が、色々お世話してくれました。イギリス人ではないという点で親近感をもつだろうとの先生の配慮だったのでしょうか。みんなが勉強している時間に、私とサビーはママゴトコーナーに取り残され、何をしたかは覚えていませんが、その後仲良くなりました。

イギリスの小学2年生では、一斉授業は少なかったです。音楽と体育くらいだったように思います。国語は個別学習、算数はレベル分けした少人数クラスでした。

算数では九九を学びました。2の段から12x12まであったように記憶しています。私は始めの方の「two two is four」から3の段くらいまでいったかな〜  手元に当時の表(100 squares)が残っていました。自分で色塗りし、視覚的に2の段や3の段の数がどのように並んでいるのかを理解させていたようです。

九九の他に時計の読み方もやりました。時刻の表現が日本と違って、9時50分は10時まで10分、のような言い方だったと思います。その言い方が、帰国後もなかなか抜けませんでしたね。もう一つ抜けなかったのがquarter。quarterの日本語訳を知ったのは帰国して数年後だったので、英語で使い続けていたのでしょうね。

国語は作文と本読みの学習がありました。作文では、各々作文帳に日記を綴ったりしていました。知らないスペルがあると、自分の単語ノートを持って先生のところへ行き綴りを書いてもらいます。各々書く内容も語彙力も違いますが、自分のペースで学んでいきます。

読みの学習は、学校が貸してくれるリーダーブックで行います。一人一人レベルが違います。呼ばれたらリーダーブックを持って先生のところに行き、何ページか音読します。栞に日付を記入して読めた所に挟んでくれます。リーダーブックは薄く、一冊終わると次のレベルに進みます(1a→1b→2a→2b…と言う具合に)。

イギリス人でも私より遅れている子もいましたし、大人が読むような本を読んでいる子もいました。(初級の本を読んでいた私からみたら、小さな字がいっぱいの彼らの本は大人用に見えました)   そのような子たちは大抵体も大きく優秀で、途中でいなくなりました。私立学校に転校するのだそうです。

2年生の私は(3年生の兄も)学校が貸してくれるリーダーブック以外に教科書はなく、そのリーダーブックでさえ学校に置いておく子がほとんどです。スペルノートも学校に置いておきます。なので学校へは手ぶらで登校していました。(私が気になっていた、成長が早いスマートな男の子は、何を入れていたのか横型のリュックを背負って来ていて、それもかっこよく見えました^^)

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