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仕事のコツを知っていたなら私は

出鼻をくじくようで申し訳ないのですが、私は正社員として働いたことがありません。引っ込めという感じですね。すみません。
社会適応力がなかった。それは確かでしょう。
専門学校を体調を崩して退学してから、フリーターになりました。
フリーターも珍しい時代ではなかったし、友人もそうだったので特に焦りとかを感じてもいませんでした。
社会適応力がない。
それ以上に私は「自分」のない人間でした。

いわゆる機能不全家庭に育ち、自己肯定感など底の底。
大事なことは人が決める。
専門学校も親が言うから受けて合格して通って。
退学した後も別に就職しろとは言われなかったからフリーター。
しかし、そういう人間はバイトもパートもできません。
何しろ面接が受からないんですから。
声が小さい、笑顔がでない、長所短所も浮かばない。
一番困るのが応募動機。
とりあえず家から近くてお金がちょっと稼げればいい。
たかだかバイトがそれ以外の何を求めてると思ってるんだ??
本気でわからない。耳障りのいい嘘というのが上手につけない。
そんなへどもど態度でしたから、受かるはずがないんですよねー。
周りに合わせていればなんとかなった学生時代とはちがう。
「社会」「労働」「給料」
無理ゲーすぎる。
心がボッキボキに折れるほど何十回と面接に落ち、こんなダメな私でも雇ってくれそうなところ…と卑屈な心で小さなお店や下請け工場などをあたって、ギリギリ身につけた薄っぺらなお愛想で受かったりしましたがそこで終わりじゃない。
採用されたなら働かなければいけませんね。
こう言ってはなんですが、私みたいなのを採用するぐらいですからキッツイです。人間関係も仕事も。最低賃金なのはもう当然。
クソゲーすぎる。
身体だけでなく、メンタルも崩していました。
思い出すだけで鬱蒼としますが、歳をとってやや経験値をつんだ今、はっきり言って悪いのは自分です。
頑張らない、頑張れない、挑戦しない、すぐ逃げ出す。
赤面の至りです…。

と、己の恥を晒したのは、下には下がいるから安心してね!ってことではないですよ。
自信を持って欲しいのもまあまあありますけど。
これをひっくり返せばね、仕事は興味のあることにチャレンジした方がいいし、頑張った方が自信がつくし、失敗したってちょっとめげてまた頑張ろぐらいでいいし、ここまじヤバいわブラックだわって思ったら転職しましょ。
今の時代もお仕事キツい!とか簡単に転職とか無理!ってあるでしょうけれど、それでも昔より選択肢は広がってるし、思ったよりしょぼくても拾ってくれる神様はいるはず。
我慢してふつっと糸が切れる方が危ないですからね。
これも経験談。

にっこり笑顔で面接楽々クリアな大人になった今でも仕事はできない。
うーん。
仕事のコツを知っていたら私も大物になっていただろうか。

大物にならなくても、みなさんは輝く働き人です。

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