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【病院事務長の悩み】経営コンサルタントとの付き合い方 第三章 落しどころ
(前回まで)
経営コンサルタントと会議室で対峙する事務長は、苦戦しつつイニシアティブを握ることができ、今日限りか次回に繋げるかの宣告をするところまで持ち込んだが・・・
打ち合わせが始まる前に理事長室に呼び出された事務長は、理事長にこのように言われます。
「使えるようなら、事務長の判断、でなんか短期の小さめの依頼を渡してもいいぞ」
事務長は、”使える”も”短期”も”小さめ”も判断基準が曖昧で、後でごちゃごちゃいわれそうだなと警戒します。「成功事例でもあれば判断しやすいんですが、なにかお聞きになっておられませんか」と尋ねると、「管理者教育とかどうだ?」と質問のような指示があります。
「そうきたか、多分理事長に件のコンサルを紹介した理事長のお知り合いは、管理者教育を導入したところか、導入を迷っている段階で、評価に悩んで当院を試金石にしようと管理者教育を推奨したな。」そう考えた事務長は、事務長に釘をさしておくことにします。
「先ずは、検討する名目でカリキュラム概要や実施事例をコンサルに依頼して入手しましよう。管理者教育を入り口に運営に参画しようという狙いだとなにかと面倒です。中期研修や階層教育だと費用もかなり嵩高くなるでしょうし。」
お、そうだなという理事長の言質をとることに、成功します。
再び場面は事務長VSコンサルの会議室にもどります。事務長は、そろそろ落とし所に向かって駒を進めようとします。
「理事長は席をはずしましたが、合理的な進め方なら事務長に任せると一任されてます。(一度もそんなことはなかったし今後もないけれど)」「なので、短時間で当院の課題を明らかにする方法をまず提案してください。ただし、それが合理的で解決策につながることが重要ですから、課題と具体的な解決策の概要を示していただけるとありがたい。」と言い添えます。
コンサルは、手持ちのテンプレートで対応できると確信してか、笑顔で「できるだけ早くご回答します、」と答えます。
事務長がイニシアティブをとった状態で、一旦ブレイクを置いて延長戦に突入です。
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