第19章 閉じ込められちゃった。

「うわぁ〜〜〜〜!!みんな逃げろ!下敷きになるぞ!!」

と言い逃げる三人の学生の声が聞こえてきた。

二階にいる学生たちが本来寝場所として使っていた場所から

大きな処分用ロボットが飛び出してきたため図書室の二階建ての寝場所の壁が徐々に

崩れ落ちる。

図書室は二階建ての床が大きく落ちてくる。

「うっそだろ!二階が崩れるなんて…

結構快適だったのに〜。」

と一人の学生が言った。

もしかしてここにいる学生たち…寝場所が図書室だったの?

とにかく、崩れちゃう!走らないと!

私、なゆ、ゆりこ、真紀、龍鬼、学生たち三人は走って

図書室の出口に向かった。

その時、真紀がキョロキョロと

なんだか後ろ、二階にある寝場所の下を見ていた。

ん?どうしたの?真紀?

私はキョロキョロと見回している真紀の視線の先に目を動かすと

そこには、

子供、小学一年生くらいの子二人くらいの子がいつから

隠れていたのか?

図書室の二階建ての寝場所の壁や床が徐々に崩れ落ちる中

児童書の本棚の近くでうずくまってしまっていた。

怖くて動けなくなっちゃっているんだ。

そこにいたら危ない!児童書の本棚もいつ落ちてくるかわからない!

すると

「ダメ〜逃げて〜。」

と真紀は言い子供達のところへと走っていく。

えっちょっあっ真紀!

その下で児童書の本棚の近くでうずくまってしまっている子供二人を

真紀は助けに行こうとしていたのだ。

しかし二階建ての寝場所の壁が徐々に、真紀や小学生を襲い込もうと

するかのように崩れ落ちた。

真紀… 間に合うかな?

真紀は子供を見つけると自分のロボットスーツの力で抱き抱え、

急いで二階の崩れる壁から出ようとする真紀

「海緒〜〜〜!!」

と真紀は叫び図書室の出口に子供を先に入れようとしている。

「真紀!!!」

私は子供を受け取る。真紀は最後に図書室を出ようとしたら

その直後、ボン!と真紀の背中から音がした。

【バッテリー切れです。バッテリー切れです。充電してください!】

と真紀のロボットスーツから音がした。

真紀の着たロボットスーツって充電式なの?

その時!真紀はそれに驚いたのか?足がもつれて転んでしまった。その瞬間

ドスンと人間の大きさ2倍くらいの二階の床だった瓦礫が落ちてきてきてしまい

真紀は片膝に重傷をおおってしまった。

ガタン!!!

「うっ!うーーーーう!」

と真紀は顔をしかめて大きな声を出していた。

「真紀!!!」

私は急いで二階の床の瓦礫をよかす…が重い!

ロボットスーツだけど!

「龍鬼、ゆりこ!なゆ!力を貸して!」

と私が頼むと

龍鬼なゆ、ゆりこは急いでパワースーツの力で瓦礫

をせーので持ちあげた。

「会長、ありがとう!大丈夫?」

と真紀が助けた子供は痛がる真紀に声をかけた。

真紀はすごく痛そうに

はぁはぁと息切れをしていた。

真紀は出れたので瓦礫をゆっくりおろす。

ガタン‼︎最後は、荒い!…

「真紀?捕まって」

と私は言い真紀の肩を担いで私達は図書室を出て、廊下に移動する。

「ねぇ?どうして君たちはあそこにいたの?」

と龍鬼が児童書の本棚に隠れていた…真紀が助けた男の子二人に

声をかけた。

すると

「僕たち…えっと…ごめんなさい!ここでみたこと言わないで!

僕たちも処分者の君たちのことを言わないから!」

と言い

いきなりその真紀が助けた小学生たちは私たちから走っていった。

「あっおい!」

「えっ?」

龍鬼とゆりこは小学生がいきなり私たちから離れて走っていったことに驚いていた。

その時だった。

図書室側からドゴーンとやってきたのは四足歩行のロボットだった。

「海緒ねぇ〜ちゃん!真紀ねぇちゃん!助けて!!!」

と言う真紀が助けた二人の小学生。

私たちはその子の声に反応し、後ろを振り向く。

真紀が助けた二人の小学生の近くに四足歩行のロボットが近くにいた。

大変!その子が襲われそう!

「龍鬼!なゆ!ゆりこ!真紀を助けたときみたいに四足歩行のロボットをどうにかできないかな?」

と私は言う。

そっそうだ!?今は四足歩行のロボットは後ろを向いている。

なら!!

一かばちか?私も、みんなに提案してみたい!

私は真紀をなゆに預けて、ジャンプして寝て、床を滑って、

奥にある四足歩行のロボットの前足を掴む。

四足歩行のロボットはドンドコドンドコ暴れているみたいだった。

ぜっ絶対離しちゃダメだ!!離したら死ぬ。

「龍鬼かなゆ!お願い!」

おっ重い!と思ったら少し軽くなった。

龍鬼が反対側から、四足歩行のロボットを掴んでくれたため、

四足歩行のロボットは持ち上がった。

「よしっ!いくぞ!」

と龍鬼の声でみんなで

「「せーーの!!!」」

ガッシャーン!

と壁に倒して四足歩行のロボットは爆発を起こす。

ドッカ〜ン!  ごほっごほっ  う〜ん咳が出る!

煙の中、見た。男の子は、幸!!!

あれ?二人の小学生たちは?

その時、

「海緒ねぇちゃん!!会長!」

幸は私と真紀の名を呼び、ニコニコ笑って私と真紀を呼ぶ。

幸は真紀に、近ずき、

「会長…じゃ、なかった。もう真紀姉ちゃんか?

久しぶりまたお勉強教えて?」

しかし、真紀は不思議な顔をして…こう言った。

「あなた、誰?どうして私の名前を知ってるの?」

「えっ真紀も幸と知り合いなの?」

と私が聞くと

幸は俯いて、

「結局僕は、」

と一言呟くと、

その時、

私たちのいる特別教室棟四階の壁か左右らドゴーンと

四足歩行のロボットや二足歩行のロボットが現れた。

気づけばいつのまにか囲まれてしまった。

「うっ嘘だろ?」

と龍鬼は言った。

コツコツと音をたててNO1黒服の先生がやってきた。

「あの小学生二人も処分だ。ちっ裏切りやがって!」

NO1黒服の先生はそう言い幸の肩を置いてこう言った。

「それから…幸くん余計なことは言わない!」

幸は俯きながら

「はい…」

と言った。

余計なこと?裏切りやがって?って

「NO1黒服の先生!」

私、龍鬼、なゆ、ゆりこ、真紀5人で驚いて言った。

するといきなり四足歩行のロボットたちがきた壁穴から

No.いくつか先生たちが一瞬で現れて、私達を囲み出した。

ドカッ  「グハッ」と龍鬼、ゆりこ、なゆ、真紀が倒れて、

私も殴られた。

その時、ボン!と音がした。

私、なゆ、ゆりこ、龍鬼四人の背中から聞こえた。

目の前が真っ暗になった。

「海緒?海緒!起きて?」

とゆりこの声がする。

ん、

「うっうーん!ここは?」

と言い私はあたりを見回す。

そうだ。私たち捕まったんだ。

場所を確かめる。

縦長にあるロッカー、バトン、サッカーボール 野球、ボール、バット、

柔道着、剣道着

どれも全て、新しくて、この世界に来る人たちを知っていたかのようだ。

あれ?この場所って?

私は次に龍鬼、ゆりこ、なゆ、真紀を見渡す。

「クッソ、ロボットスーツが壊れちゃってる…姉貴…」

と龍鬼は言った。

そうだ…スーツ…真紀も故障してなかったっけ?

というか…真紀…足!

顔をしかめている真紀。

真紀… そうだ!

「真紀!足、大丈夫?」

と私はそう言い身体を動かそうとするが、

何かに繋がれて動けない見ると

手錠で繋がれていた。

龍鬼、ゆりこ、なゆ、真紀も!

真紀!

私は真紀の足を見ると真っ赤になっていた。

わっ!これやばい!どうしよう…

と言ってもここは病院じゃないし。

保健の先生は…私たちが壊しちゃった…

「ううっ!あっ!でも…

倒れて… 眠ったからかな?ちょっとは大丈夫かも?」

と真紀は辛そうだが少し笑って言った。

ああ…そっか…でも…これは…

「止血しないとだな?何か、大きな布は持ってないか?」

と龍鬼は言い ぬっぬの?

どうしよう?持ってないよなぁ!

あっそうだ。

う〜ん月加さんに頼んでロボットスーツから学生服にしてもらって

その上着の袖部分を切って、抑えることはできないかなぁ。

でもまずは手錠を外さないとだし。

うーんそうだなぁ?

「月加さん?何か切るものはないかなぁ。」

と私は少し大きな声で言う。

もしかしたら届くのか?と思って。

シ~〜〜ン、何も起こらない!

やっぱり…スマホを使わないとダメなのかぁ?

というか。ここはどこなんだろう?月加さん…

私は手錠で繋がれた両手のままポケットに手を入れスマホを掴む

「部室の倉庫だよ」

と突然、そう言う声がして

ビクッとして私はすぐにスマホから手を離し、ポケットから手を出した。

ふう…

ここは…部室の倉庫か。そうそう…元の世界でも学校に部室ってあったよな〜

あれ?この世界にもあったっけ。

って

「幸!」

私は声を出した方向に向かって驚き声を出した。

幸くん…

なんだか雰囲気が変わっていた。

まるで救う前の真紀みたいに目が感情がなかった。


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