第7章 真実①

もう1人の子供の私side

うっうーん私は目を開ける。

そうだ。私、また頭痛や幻聴がして、横になっていたのだ。

「大丈夫か?」

と声がしたそれは龍鬼だった。

「あっうん。大丈夫。」

と私が言うと龍鬼は

「また、頭痛と幻聴の方は??」

とそう言う。

「あっうんまた頭痛と幻聴がおきたんだ。

どうしてかな?何かの病気かな?」

と私は言うと龍鬼は私の隣に座ってくれた。

「頭痛薬!とかがあればいいなぁ?姉貴に相談してみた方が…?」

と龍鬼は言う。

あっ姉貴?お姉さん?

「あっいや…えっと…」

と龍鬼は言う。

隠れてるお姉さんと…あったのかな?

そういえば…私たちをドローンで助けてくれた操作をしてくれた人って?

あれ?

私は龍鬼の方を見て何かに気がついた。

あっ髪の毛が濡れている?

龍鬼はそのわけを話してくれた。

「あっあー俺、プールサイドで風呂入ってきちゃった。

ロボットたちは監視していないみたいだからさ。

それより…どうする?海緒?風呂?入っちゃう?」

私は

「えっあっうんそうしようかな?」

そう言い

天井裏から屋上へいく。

私は身にまとう制服を脱ぎ、シャワーを浴び、身体をよく洗い、見えない汚れ?を落とす。

ポチャンとプール…お風呂に入る。

はぁ気持ちいいあったかい。

今、私は1人でプールサイド、独占中!最っ高!

いつもはたくさんの人が入るし、混雑していて、狭くて

麗華と薫、とお話しをすることにだけ見つめている自分がいて

早く出てしまってあんまり楽しい時間が持てなかったけれど…

1人で入るとこんなにも広く感じるんだね。

あ〜最高!開放感!1人でいるのも案外楽しいのかも?

そう思っていたのに…はぁまた、どうしてくるのかなぁ?

せっかくいい湯に浸かっていたのに!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私サイド…

私サイド…

何か、謎の声が聞こえてきた。

【元の世界の記憶とここに来たあなたの記憶を思い出させます。!】

はっ、あれ?ここは…というかもう!

もう1人の子供の私がせっかくいい湯に入っていたのに、どうしてここで?

というか、今は…もう1人の子供姿の私…目を瞑っている?

そのため目の前が真っ暗だ。

うう〜ん!身体は…動かない!

幽霊みたいに、もう1人の子供姿の私から自分の身体を引き離すことは…できない…

学校の上にいた人だかり…急にみんないなくなっちゃったけれど…

私の家族…愛と紗希、なゆ…どこにいったのかな…?

真紀…私のもう1人のおかあさん、幸…私のひいおじいちゃん…

職員室で手錠を繋がれていじめられていた水色の先生…は…

ってまた私…戻ってきてる…あっ今…私…バーチャルメガネをかけられてこっちの世界

にきてしまった私…

というか…また…謎の声が聞こえ、

元の世界とバーチャルメガネをつけられてこの世界に来てしまった記憶

と元の世界でもう1人の子供姿の私が…

高校時代、私のおばあちゃんに似た沙由里にいじめられていた

というのからもう1人の子供時代の私が今プールサイドに入っているところまで…

の記憶…2つの記憶を持っている私に戻ったり

とまたもう1人の子供姿の海緒の記憶だけになったり

コロコロと繰り返し入れ替わったけど…

こんなに私を繰り返し、

戻したりもう1人の子供姿の私になったりしてるけれど…

これ…さすがに起きすぎじゃない?

私…そろそろ… 戻れるか不安…うっぷ!になってきたんだけど…

こんなに繰り返し…

また…だってこれ…もう1人の子供姿の私がプール…お風呂に入る前にも…

龍鬼と特別教室棟から出て外に繋がる渡り廊下を出た時も…

龍鬼から脱出の説得をされていた時も…

もう1人の子供時代の私が幸くん…私のひいおじいちゃん

から…勉強用のタブレットを取られてもう1人の…なゆに会った時も…

もう1人のなゆに会って保健室で寝ていた時も…

もう1人の子供時代の私が受けた数学のテストを先生に返却していた時も…

こんなに繰り返し…起きているってどういうこと?

ああ…早く!月加…助けにきて…

すると、謎の声が聞こえてきた。

【今はわからなくていいですがこれだけは覚えていてください

その時になったら教えます。】

えっ?謎の声…どうしたの?  

何か…急に…別のことを話し始めたんだけど…

ずっと同じように…

【元の世界の記憶とここに来たあなたの記憶を思い出させます!】

って一定の言葉以外に…

もしかして…意思…があったり…

なわけないのかな?

というか…急に…今は分からなくていいって?

その時になったら教えてるっていったい何を?

覚えていて欲しいことって?

もう1人の子供の姿の私の身体の中に私の身体は入っている。

今、もう1人の子供の姿の私は目を瞑っている…

私の目の前は真っ暗だ。

目を瞑っているはずなのに…

もう1人の子供の姿の私のまぶたの裏からなぜか数字が浮かんできた。

えっええ?なってなんで?何か瞼の裏に数字が浮かんできたんだけど…

もう1人の子供姿の私の…暗いまぶたの裏には

白く書かれた文字が浮かんできた。

【1939年】

えっ?1900年代?どうしてこんな文字が出てくるの?

私は目を開けようとするが…うう〜んやっぱりあかない…動かない!

何…これ…?

【最初の変わる未来から1回目!2回目!3回目!】

と今度は白く書かれたこんな文字が写し出された。

最初に変わる未来から?1回目?2回目?3回目?

なっ何?どういう意味なんだろう?

というかどうして瞼の裏に文字が見えるの?

どこからか声が聞こえてきて瞼の裏にそれは映った。

それは…

【「おぎゃぁ!!!おぎゃぁ!!!」

と赤ちゃんの声が聞こえてきた。

赤ちゃんは白い布に包まれていて、

抱いているのは、大きな女性と大きな男性、二人とも、大人だ。

二人は抱いている赤ちゃんを見て笑っている。

そして大人の男性は口を開いてこう言った。

「ゆりこ…生まれてきてくれてありがとう!」】

私はその光景を見ていた。

ゆりこ…どうして私のひいおばあちゃんが

赤ちゃんだった頃の生まれた様子が

まぶたの裏に映っているの?

あっ赤ちゃんだった頃の写真…アルバムで見たんだ。

謎の声…今はまだ分からなくていいけど…これだけは覚えておいてって…

私たちに言っていた…

覚えておいて欲しいこと…

に続いて見せられた私のおばあちゃんの赤ちゃんだった頃の生まれた様子…

いったい何?…

もしかして何かを…謎の声は伝えたいのだろうか?

あれ?今度は…ラジオの音がする?

【…ジリジリッ

ところどころにラジオのような音声が聞こえてきた。

「…ここに忠義で善良なあなた方国民に伝える。

…常々心中強く抱き続けているもの

…むやみに罪のない人々を殺傷し

…職業や財産を失った人々の生活の再建……………………繰り返したり…

…これら私の意をよく理解して行動してほしい。

以上のことを踏まえて日本国民は

終戦とする!」】

と何やら男性の声が私の耳に聞こえてきた。

しゅっ終戦?どうして…終戦の放送…玉音放送が聞こえてくるの?

今度は瞼の裏からこんな映像が出てきた。

【前の黒板の上には時計と学年目標が書かれている。

後ろにはこのクラスが書いたのであろうたくさんの習字が並んでおり、

その下にはロッカーがありその中はランドセルが入っている。

真ん中にはたくさんの机が並べられている…】

ここって…教室?なんで今度は瞼の裏から教室の映像が出てきたの?

その時…また…私の耳から声が聞こえてきた。

【「あはははははぁ!!!!」

と子供何人かが一斉に爆笑する声が響いた。】

えっええ!?なっ何?子供の声?

そして私の…もう1人の子供姿の私の瞼の裏からこんな映像が出てきた。

【教室から1人…4人、10人とみんな私服で身長は小さい…

小学生のような子供…が少しずつ現れた。

教室には30人くらいに子供達が集まっており…

その子供達…小学1年生くらいの子供たち30人のうち29人は

口角を上げて誰かを見つめて教室の端に

誰かを囲むように集まって笑っていた。

その悪意のある何個もある瞳の中、

教室の端に誰かを囲むように集まって笑われていた誰か…女の子は…

教室の真ん中にある机…椅子に座って俯いていた。】

真ん中に座っている女の子って…ゆりこ!

私のひいおばあちゃんじゃん!

子供の頃のひいおばあちゃん!

嘘?なんで笑っているの?みんな?

私は瞼の裏にある映像を見続けた。

【映像に映る教室の端にいる29人の子供達の中には…

1人…教室の窓側にいる可愛らしい服を着て、

教室の中で1番目立っている女の子がいた。

その女の子は頬に手を置き笑ってこう言った。

「えーゆりこちゃん、あの人気のぬいぐるみ持ってないの?

うそークラスの女子ゆりこちゃん以外みーんな持ってるよ?

みんなと違うなんて  ゆりこちゃんおかしい」

と教室で可愛らしい服を着てる子、女の子は

ゆりこ…私のひいおばあちゃん…

子供の頃のひいおばあちゃん…ゆりこをバカにしていた。

そのあと29人が一斉にそのゆりこを見て、思いっきり笑いだした。

「わたしねぇ水色が好きなの!ピンクって赤ちゃんみたいだよね?」

教室で可愛らしい服を着てる子がいい、ゆりこは俯いていた。

私の目前に映っている可愛らしい服を着てる子は笑みを浮かべ

クラスの女の子達を見回し

「ねぇ、みんなトイレ行こう?」

そう言いクラスの女子はトイレへと行ってしまい、教室にはゆりこ1人、

ただポツンと机に座っているだけだった。】

えっ…みんなと趣味が違うから…笑われてるの?

好きな物…ってみんなそれぞれでしょ?

いきなりもう1人の子供姿の瞼の裏に映る映像が変わり出した。

【今度は…】

あれ?今度は…ってまた教室?

どうやらまた教室の映像が出てきた

でも今度は違うみたい!この教室って…

【後ろのロッカーはない、ランドセルではなく

片手でスルッと持ちあげられるバックを机の横に立て掛けている。

みんなは黒い制服を着ている…】

このことがもう1人の子供姿の私の瞼の裏から映像で出てきた。

この教室は…中学生の教室…制服…だね?

あっゆりこ!私のおばあちゃん!

【ゆりこは登校してきたのか?バックを持って入ってきた。

前にあるドアからこの教室にやってきた。

中学生になったゆりこは教室の中で自分の机を見て

俯いていた。ゆりこの視線の先には

机でそこには文字が書いてあった。

【バカ】【うざい】【キモい】【根暗】     】

この映像が私の瞼の裏に映った。

なっ何これ!?ゆりこの机に悪口?いじめじゃん!!ひいおばあちゃん…

子供の時にこんなことがあったんだ…

大丈夫かな?

いきなりもう1人の子供姿の瞼の裏に映る映像が変わり出した。

【外はドア、中は和式トイレの個室が四つ並ぶ。

その外にあるトイレの廊下には数名くらい中学生の女子がいる。

「ねぇ?〇〇さんっていう子…あの子ってうざいよねぇ?」

と数名いる女子の中…1人…カチューシャをしている女の子は話していた。

カチューシャをしている女の子以外の

トイレにいる数名の声が聞こえてきた。

(だっダメ!あの子可愛いそうだけどここでうん!って言わないと

またいじめられる!

そう、  我慢するしかないんだ…)】

えっ?我慢?というか陰口もいじめじゃん!

そしてまた…もう1人の子供姿の私の…暗いまぶたの裏には

映像が切り替わる…

また白く書かれた文字が浮かんできた。

【二回目!二回目!二回目!1948年】

えっええ?二回目?  年?

ゆりこがいじめられていたり…他の子が陰口を言っていた

他の子が陰口を言っているのを聞いてみんな…

なんだかいじめられないように我慢していたみたいだけれど…

謎の声は…この映像は…何を伝えたいのかな?

また瞼の裏の映像が変わった?

あれ?今度は何?

【今度は私の目の前に一台のパソコンがみえた。

その一台のパソコン画面の中には何かがみえた。

暗い場所の中にあるたくさん顕微鏡、

明るくなったと思ったらたくさんの実験台、

そしてたくさんの机…】

今度はどこかの…研究所?

あれ?でもなんで?どうして研究所がパソコン画面の中に見えるの?

というかなんで知らない一台のパソコン画面の中にある研究所が瞼の裏から映っているの?

私は瞼の裏にある映像を見続ける

【研究所の中にあるたくさんの机がある場所が映り

その中で1人…椅子に座っている2人の人物を見つけた。

1人は大人おじいさんだった。

おじいさんは髪を耳の下くらいに伸ばしていてハイトーンシルバーのような髪型で

白衣を着ていた。

そして…もう1人…一瞬おばあちゃん?って思ったけど違った。

よく見ると…

くるりんぱっと左右横の髪を後ろにしてミディアムヘアにしている女の子…

相園沙由里がいた。】

あれ?えっ嘘?なんで?なんで?相園沙由里が?

おばあちゃん…園田沙由里に似た…相園沙由里がいるのだ。

おばあちゃん…園田沙由里に似た相園沙由里が…

一台のパソコン画面に映った研究所の中にいるの?

私のまぶたの裏に映る…一台のパソコン画面の中に表示されている研究所の中に

もう1人の子供姿の私のいじめっ子相園沙由里がいるのだ。

もう1人の子供姿の私が…元の世界の記憶を思い出した時にいた…

高校の時にもう1人の子供姿の私のことをいじめていた沙由里…相園沙由里…がいたのだ。

どうしてパソコン画面の中にいる研究所におじいさん…

ハイトーンシルバーのような髪型で白衣を着たおじいさんと一緒に相園沙由里はいるの?

というか…このおじいさんいったい誰?

この私の瞼の裏に映る

パソコン画面の中にある研究所はいったいなんなの?

【高校の時にもう1人の子供姿の私のことをいじめていた沙由里…相園沙由里…

とハイトーンシルバーのような髪型で白衣を着たおじいさん…おじいさんは

パソコン画面に映る研究所を歩きたくさんの実験台へと歩く。】

そこで私は驚くべきものを見た…

【たくさんの実験台の中に置かれていたのはカプセルだった。

ハイトーンシルバーのような髪型のおじいさんは

たくさんの実験台を周り歩きながらどんどんとそのカプセルを開けた。

そこには…たくさんの実験台に置かれていたカプセルの中に入っていたのは…

赤ちゃんだった。

その中で一つの実験台に置かれていたカプセルの中にいる赤ちゃんは

徐々にある人物の姿に変化した。

カプセルの中にいる赤ちゃんの身体が

高校生の17歳の私…海緒になった。

もう1人の子供姿の私に似てるかのような身体付きだ。】

えっえええっ?私?なんで一つの実験台に置かれているカプセルの中にいた赤ちゃんが

もう1人の私の身体になるのよ!?

瞼の裏に映る…一台のパソコン画面の中に表示されている研究所の中にある

ハイトーンシルバーのような髪型のおじいさんが歩き周ったたくさんの実験台を

私はキョロキョロとあたりを見回す。

別の実験台を色々と見てみた。

一つの実験台に置かれていたカプセルの中にいる

赤ちゃんから変わったもう1人の私の身体とは別の実験台には…

赤ちゃんからたくさんの小学生や高校生…大人…年寄り…に成長し

変わっていた人が実験台に置かれていたカプセルの中にいた。

このカプセルの中にいる人たちって…あっ!

岩下真紀…私のお母さん…それから…

岩下虎徹…私のお父さん見つけた!

園田あきのり…私のおじいちゃん

あれっ?どうして?園田沙由里…私のおばあちゃんがいないの?

もう1人の子供姿の私に元の世界の高校でいじめていた相園沙由里はいるけれど…

というか…たくさんの実験台に置かれていたカプセルにいた赤ちゃんの中で

どうして私の家族が…

そしてまた…もう1人の子供姿の私の…暗いまぶたの裏には

映像が切り替わる…

また瞼の裏の映像が変わった?

また白く書かれた文字が浮かんできた。

【三回目!三回目!1976年】

今度は三回目?

私の瞼の裏に映るのは…

ん?今度はたくさんの人たちが道路を避けて並んでいるように見えるなぁ?

なんか?誰かを応援しているみたい?

道路には…あれ誰かが走っている?これは…街のみんな…何をしているんだろう?

今度は瞼の裏からこんな映像が出てきた。

【町の中にはたくさんの人たちが道路を避けて並んでいた。

道路から1人のポニーテール髪型の女子が走っていた。】

えっええ?おっおばあちゃん?

嘘?なんで子供の頃のおばあちゃんが走っているんだろう

【ポニーテール髪型の女子白シャツの背中には

「〇〇〇〇◯高等学校陸上部」と書かれていて

下は黒い短パン、オレンジのシューズをきてバトンを持って走っている。】

陸上部?もしかして陸上競技?

おばあちゃん陸上部に入っていてそれで走っていたんだぁ?

あれ?でも…私のおばあちゃんは…もっと独特な人のような?

ここで陸上部で走っている私のおばあちゃん…

いや…このおばあちゃん本当に私のおばあちゃん?

それと…道路を避けて並んでいる人たち…その人たちは

陸上部にいる人たちを応援していたんだ。

私は瞼の裏にある映像を見続ける

【その時、たくさんの人たちが道路を避けて並んでいた中で…

どこからか声が聞こえてきた

「がんばれ〜頑張って〜もう1人の沙由里〜」

その声とその姿は…】

その中には、

くるりんぱっと左右横の髪を後ろにしてミディアムヘアをした…

沙由里が!

えっ?もう1人のおばあちゃん?いや…相園沙由里?

そこにはおばあちゃんに似た、相園沙由里の姿が?

えっいやいやなんで?

いや私の瞼の裏に映る陸上部で走っているこのおばあちゃんは本当に私の…

元の世界のおばあちゃんかは怪しいけど…

もう1人の子供姿の私の元の世界って…時代は確か…

令和時代5年の…西暦2023年だったよね?

どうして、もう1人の子供姿の私の元の世界で…

もう1人の子供姿の私を高校でいじめをしていた相園沙由里が

どうして…おばあちゃんの子供の頃………………の時代にいるの?

そしてまた…もう1人の子供姿の私の…暗いまぶたの裏には

映像が切り替わる…

また瞼の裏の映像が変わった?

また白く書かれた文字が浮かんできた。

【四回目!四回目!1976年】

今度は四回目?

これも?

急に目の前が真っ暗になった。

そんな中、ドサっと音が聞こえてきた。なになに!

また映像が変わったみたい!

【誰かが床に寝ていた。

その人物はポニーテールの髪型をしていた。

そして下は黒い短パンオレンジのシューズ

陸上部で走っていた…元の世界の…

私のおばあちゃんかは怪しいけれど…私のおばあちゃん

園田沙由里だった。

なんだか苦しそう!にその園田沙由里は顔をしかめている。

その顔をしかめている園田沙由里の目線の先には先程応援していたもう1人の…

相園沙由里が⁉︎】

えっええ?

私は瞼の裏の映る映像を見続ける。

【もう1人の子供姿の私の元の世界で…

もう1人の子供姿の私を高校でいじめをしていた相園沙由里が

陸上部で走っていた…元の世界の…

私のおばあちゃんかは怪しいけれど…私のおばあちゃん

園田沙由里に刃を向けている。】

えっえー〜!

なんと…相園沙由里が

元の世界の…

私のおばあちゃんかは怪しいけれど…私のおばあちゃん園田沙由里を

○そうとしているんだもの!

ちょっとこれって!

そしてまた…もう1人の子供姿の私の…暗いまぶたの裏には

映像が切り替わる…

また瞼の裏の映像が変わった?

また白く書かれた文字が浮かんできた。

【おめでとうございます!成功世界です。】

おっおめでとう?成功世界?

その時、聞き覚えのある声が私の耳から聞こえてきた。

【「ヤッホーはははっお姉ちゃ〜ん滑り台に行こうよ?」

「わかった。わかった。待って龍鬼〜」】

えっえー龍鬼?月加?

この映像って!

【広いプールサイドに大きなプール用滑り台の中そこにいたのは

子供の龍鬼と月加だった。】

そして映像が切り替わり

【ある二つ白い椅子に子供を見守るように座る大人の2人

私と旦那朝比奈博だった。】

そういえば…プールに家族4人で出かけた時があったなぁ。

でも、どうして、その光景が?

私、「朝比奈海緒」…

この最下位になったら処分されるという世界の

この学校にいるのはもう1人の子供時代の頃、旧姓岩下海緒、

どうしてもう1人の子供の私と私の身体がくっついているのかが…分からない!

それに私が瞼の裏で見ていたこの映像は何んだったんだろう?

一台のパソコン画面の中にある研究所や

一台のパソコン画面の中の…あの研究所にも相園沙由里は

ハイトーンシルバーのような髪型で白衣を着たおじいさんといた…

たくさんの実験台に置かれていたカプセルの中にいた赤ちゃんが

急に私の家族の姿に変わるし…

陸上部に入って走っていた

園田沙由里…本当に私のおばあちゃんなの?

もう1人の子供姿の私の元の世界で…もう1人の子供姿の私を高校でいじめをしていた

相園沙由里が陸上部に入って走っていた園田沙由里

を○していたけれど…

この相園沙由里…彼女はいったい何者なの?

それに瞼の裏に映る文字…

  一回目?

  二回目?

  三回目?

  四回目?

おめでとう五回目?

って出ていたけど…これってなんなの?

その        に実際に起こっていた出来事なの?

そう言えば…最初…通り魔に襲われてバーチャルメガネをつけられて

この世界にくる時に…声が聞こえていたっけ?

「もしも元の記憶が戻ったら、未来を変えて!もう1人の海緒!

自分を救って!」

「全部わかる。全てが、私が迎えに行くそれまで、見ていて!

もう1つの未来世界のあなたを!」

って…

元の記憶?未来を変えて?もう1人の海緒?自分を救って?

全部わかるの?いつか…この瞼の裏で見ていた映像の意味が?

私が迎えに行くまで?

もう1つの未来世界!?

もしかして…この

  一回目?

  二回目?

  三回目?

  四回目?

おめでとう五回目?

ってもう一つの世界?つまり…パラレルワールド?

そういえば…謎の声が…いつか教えますって…言っていたよね?

【元の世界の記憶とここに来たあなたの記憶を消します!】

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子供主人公海緒サイド

うっうーん

私は目を開けると私の身体はプールで大の字になって水平に浮いて眠っていた

ようだ。

身体を起こそうとするその時、

ボコボコっとプールで溺れてしまった。

私は床に足をついて上にいく。

バッシャーン、プールから出ることができた。

「はぁはぁ、」

って私、…

プールに浮かびながら寝ていたの!?

自分でもいうけれど、すごすぎじゃない?

そういえば、また頭痛や幻聴がしたんだった。

もうせっかく気持ちよく入っていたのに!

まっまぁいいや。もうあがろう!

私はプールサイドの湯からあがり着替えて天井裏に戻っていった。

私は天井裏に戻るとあれ?龍鬼?

龍鬼?どこにいっちゃったんだろ?

天井裏には狭くて暗い中、私

私1人で座っている。


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