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長距離1年目の唐澤です。
今回は直前に迫った駅伝への思いをお話ししたいと思います。

私が駅伝と聞いて思いだすのは楽しい感覚と恐怖です。

楽しい感覚とはいうまでもなく、高校時代に良き仲間たちと襷を繋いだあの青春の記憶です。

同時に私に恐怖を感じさせるのは高校2年の時の新人駅伝の記憶なのです。私はこの駅伝で6キロ区間を走りました。何とか走り切って、みんなで襷を繋げてよかったです。

で、終わればよかったのですがこの駅伝が私のトラウマとなっています。
というのも、新人駅伝は年明け早々1月10日くらいの時期にあり正月ボケ、年末の強化練習会の疲労を感じる中でのレースになりがちなのです。(個人差はありますが、上につながる大会もなく秋にある大きな駅伝大会に比べて熱気が劣ることは確かです)そんな中で私は、明らかに調子が上がっておらず、前日のペース確認でもイマイチな感じでした。しかし、私は「まあ、正月明けだし疲労残ってるし、明日アドレナリン出たら走れるやろ。」と楽観的に自分の不調を誤魔化していました。

当日、走りはじめはまあまあなペース、いつも通りの走りで入れました。ここからが私の地獄だったのです。2キロを通過するタイムを時計で確認したところ1キロ目よリも10秒ほど落ちているではありませんか。私はそんなにペースを落として走っている感覚は全くなかったのでだいぶ焦りました。スピードをあげようと思って頑張りました。しかし3キロ目の通過も2キロ目よりも遅くなっていました。おかしいことにようやく気づきました。しかし、もうレースの真っ最中、時すでに遅し。このままペースは落ち続けて、最初3分40ほどで走り始めたにも関わらず4キロの通過は4分、5、6キロ目には4分半となっていました。
そんなペースなのに、呼吸はかつてないほど苦しく死にそうでした。このまま棄権しようかとも考えましたが、1区の自分が襷を繋げなければ後続の仲間たちは走ることができなくなってしまいます。それだけは避けたいと思い、何とか走り切って酷い順位で2区に襷をつなぎました。

走り終わった私は顔面蒼白、翌日検査すると深刻な貧血だと診断されました。
私の場合、最悪パターンで大事なレースの真っ最中に貧血の症状が出てしまったのです。


あれから、一回駅伝に出て良い形で高校の駅伝は終わることができましたがやはりあの苦しさはトラウマで今でも駅伝に1000%ポジティブな感情を抱くことができないでいます。


しかし、今回は大学初駅伝ということでまっさらな気持ちで走りたいと思っています。私に走らせてよかったとみんなに思ってもらえるようにかっこいい姿を見せますので応援よろしくお願いします。


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