ミニマリストとマキシマリストのあいだで
ミニマリストがクールとされた時代に生きてきた
冴えた人生を送ってきた気はないが、長いあいだミニマリストに憧れていた。いわく、大量にあるものから毎日選択することは脳に対する負荷であると。いわく、ジョブズは同じ服を着ているらしいぞと。
30代半ばの中年男性はおおよそそういう言説の中で生きてきたのではないかと思う。ミニマリストであることはクールであると。
一方でマキシマリストとしての自分がいた
元々の収集癖やオタク気質なところもあり、何でも集めてしまう癖があった。特に古典とかスタンダード、ルーツみたいな言葉に弱い。好きだったミステリやSFの名著は読まねばならなかったし、カメラは片っ端から使ったし、服はいろいろ気になる範囲で買った。blogでyoutubeでそういった情報が簡単に手に入るようになり、部屋は物に溢れていたのだ……。まさに世は大散財時代……。
そんな時代を越えて
結局、わたしにはものを捨てシンプルに生きる生活も、散財し続ける生活もできなかった。前者はわたしのマインドの問題で、後者はわたしの財布の問題である。わたしは面白みのないそこそこな中年になりつつある。
そういった中で、わたしと同年代でよく聞く言説として自分なりのベーシックを探そうがあると思う。ミニマリストに通ずるものがあるが、彼らほどラディカルではない。いまの生活にあった品の良いベーシックを探して集めていく。
わたしもそういった考えに一部はかなり影響されている。特に服装周りや身の回りの日用品類はこの影響が強い。カメラもむかしはたくさん所有していたがだいぶ数を減らした。
ほどほどの冴えない人間が冴えないなりに取捨選択しながらいいものを探していく物語である。
この先どうなるのか
数年後、また反省することがあればあの頃はこうだったけど…みたいな気持ちを書きたいね。
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