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オーストラリアと日本のコロナ対策を経験して思うこと

オーストラリアとは全く違う日本版withコロナ生活。

オーストラリア ブリスベンでのコロナ対策の成功を目の当たりにしただけに日本の対策を見ていて思うのは、来年になってもコロナの無い日常は到底無理だなと。

緊急事態と緩和の無限ループ…

私が思う両国の一番大きな違いは、

政府への信頼度

私がいた2019年、コロナパンデミック初期のオーストラリアの対策はと言うと

まずは国境閉鎖!

そして基本はPCR検査、感染者隔離、感染者の行動履歴を把握、そこから濃厚接触者を調べ上げて隔離、州境閉鎖、ロックダウン

オーストラリアではとにかく少しでも異変を感じたらすぐにPCR検査!もしくは身近な人に感染疑いがあれば無症状でもPCR検査!と、スーパーの駐車場などで無料で検査できました。


このPCR検査ですが、日本では医師が必要とした場合以外は自費で検査しなくてはなりません。その費用は病院やネットで1〜3万円ほどかかります。

もしかしたら感染しているかも…と無症状だけど寄り道した施設で感染者が出ていたら少し不安になるかもしれません。感染してるかどうか知りたいと思っても検査費用が1万円以上だとすると検査を受けるのに躊躇しないでしょうか?

そういった隠れ感染者もしくは無症状感染者を炙り出すためにも徹底した検査は有効かと思われます。

しかしながら2020年9月現在、日本では濃厚接触者さえも追えていない状況です。


実際にブリスベンではたった一人感染しただけで、その感染者が訪れた場所から濃厚接触者を調べ上げ3日間ロックダウン、それでも感染者が0にならなければ更にロックダウン延長…と、とにかくゼロコロナを目指して政府は厳しい規制を行います。

州民はこのような規制を厳しいとは思いながらも(一部では反ロックダウンデモが時々開催)、ゼロコロナへの厳しいロードマップを国民に示して実際その通りにゼロコロナへ導いた政府の手腕高く評価して受け入れています。

私が帰国前の2019年後半からブリスベンでは、もうほとんど通常通りの生活に戻り経済も国内で上手く回していました。(州境も閉ざされていましたが、州民だけでレストランや州内旅行もそれなりに活況でした)


最近、日本ではデルタ株の猛威により医療崩壊という言葉がよくニュースなどで流れています。

現在シドニーやメルボルンでもデルタ株により今までにない感染者急増で苦戦を強いられておりますが、この対策にもニューサウスウェールズ州知事は、現在の感染者状況から1ヶ月後の重症者数を割り出し、病院逼迫が予期されることから既に対策を練っています。


政府の先を見越した対策。

日本でこれを感じたことはありません。

いつも素人でも予測できた感染者拡大からの緊急事態宣言

もう街に緊急感は見えません。

オリンピックの開催はとても難しい問題だったとしても、島国でありながらラムダ株にミュー株と次々と最強説が囁かれる変異株が流入しており、その経路を把握できてもいません。

今年の冬にも新たな変異株によってまたまた緊急事態宣言するのでしょうか。

​自分の身は自分で守るしかない日本で、毎日クイーンズランド州の感染者報告を見てモヤモヤしております。


以下、私が毎日参考にしている感染者報告の陽性率を参考のために貼っておきます。
余談ですが、日本のフォーマットはExcelかな?お国柄が出てる。面白い。

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↑クイーンズランドの2021年9月3日の検査結果報告件数。毎朝州知事がTwitterで報告。

2021.09.03報告(9月2日分) クイーンズランド州人口約500万人で
コロナテスト件数が16,613件
感染者数0人


日にもよりますが、この日は前日にトラック運転手が一人陽性となり検査件数が若干増えましたが、最近は一日に1人アクティブが出るか出ないかぐらいで検査件数は10,000程度。仮に陽性者一人として計算すると、1÷16613=0.00016613  陽性率は0.01%


ちなみに今感染拡大が止まらない首都シドニーがあるNSW州はというと

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ニューサウスウェールズの人口約800万人

2021.09.03報告(9月2日分) NSW州人口約800万人で
検査件数154,654件
感染者数1,431人

1431÷154654=0.00925.. 陽性率は0.92%


では東京の状況を見てみますと

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東京都の人口1400万人

2021.09.02報告 東京都人口約1400万人で
検査件数15,839件(過去3日間の平均値)
感染者数3,099人

3099÷15839=0.1956.. 陽性率は19.5%


クイーンズランド州0.01%
ニューサウスウェールズ州0.92%
東京都19.5%



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