エッセイ:跳ばずに見るだけの人生

ㅤ一ヶ月半ぶりに病院へ。ここ数日はかなり体調が悪いと感じていたが、血圧90、55で本当に体調が悪かった。尿蛋白の数値は160ともうほぼ正常値でネフローゼは寛解したものの、寧ろ今の方が以前よりよっぽど体調が悪い。
ㅤ今のバイトを週二に減らすか辞めて他に週一、二のバイトをするかでかなり悩む。今のバイトで週二だと月二万四千円、他だと週二で七万ちょい、週一で四万くらいか。
ㅤ支出を計算すると、本を買いさえしなければ映画館へ行く為に月一万五千円もあれば十分なんだな。実家暮らしだし。
ㅤ僕は一人で居るのが好きだけれど、一人で暮らすのはなんだか向いていないような気がする。僕は家族という身近な他人の眼があるから生活をやっているけれど、それが無くなったら本当に何もしないから餓死してそう。『事件現場清掃人』に本に囲まれたまま餓死した大学生が出てきたけれど、親近感が湧いたのを覚えている。
ㅤ著者は勉強熱心なのに勿体ない、彼に一体何がと憂いでいたけれど、その逆で何も無かったのだと思う。僕も人生の先輩方に勉強熱心と褒められているけれど、それは自分の人生にあまり興味を持てないからなんだね。僕はいつまでも跳ばずに見ているだけなんだ。

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