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エッセイ:詩的な詞とは

ㅤ今日の午後は主に、やらなきゃいけないことリストからの逃避でぼうっと音楽を聴いていた。PCにイヤホンを繋いで、Spotifyをサーフィンしながらぼうっと窓外の雲を見つめる。こうして一人でぼうっとしている時が一番幸せを感じる時かもしれない。
ㅤ村下孝蔵を聴く。彼の歌は詞が失恋、それもジメジメしたものばかりであんまり好きじゃ無いけれど、技術が神がかってるからまあ聴けるんだな。『初恋』なんて、詞だけを読んだら大分きついと思うんだけど。
ㅤ彼に限らず、失恋ソングでも自分の足元にしか目線が向いていない詞ってのはあんまり好きじゃない。それに不思議なのが、作詞作曲と全部自分一人でこなす人ってのは、何故かこういう詞を書きがちなのだ......。
ㅤその点、僕は氷室京介なんか中々良いと思うんだな。『B・BLUE』だって失恋ソングだけどキレがあって目線は前に動いているもんね。『MORAL』みたいな面白いのもあれば、『季節が君だけを変える』って変化球も書いてる。
ㅤ僕はもっと「アンタ、あの娘のなんなのさ」みたいな、こういう詞を聞きたいんだな。ただ自分一人だけの失恋のモノローグでなくて、意味があるんだか無いんだかよくわからない言葉の羅列。詩ってそういうもんじゃないのかな。

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