生きるために必要なまなび

私たちの運営する「放課後等デイサービスBrilliusまなびのいえ」では、学習支援中心の療育を行っています
スタッフは全員小学校以上の教員免許を持ち、塾講師、海外留学、海外移住の経験があるものもいます

私は、教員と塾講師のほかに、一般企業でサラリーマンをしたこともあります
教員と塾講師の経験だけでなく、一般企業でのサラリーマン経験は、非常に貴重なものだったと思っています
なぜなら、教員の経験は学校というある意味閉鎖された環境にとどまるものであり、教員の常識は一般企業では通用しない部分も多々あるからです

このような経験を活かし、学校の学習だけでなく、生きるために必要なまなびを提供できたらと思っています

このような放課後等デイサービスを開所するにあたり、学ぶことの意味、そして学校は何をするべき場所なのかということを、かなり考えました
文部科学省が出している資料をあさってみると、いろんなことが書かれていますが、大きく分けると次の2つに集約されると思います

  1. 一人前の社会人を育てること

  2. 学問の素地をつくること

つまり、社会に出ても困らないようにすること、学問を続ける場合にも、その基礎的な知識を身につけることということです

学問の基礎はともかくとして、私は社会人になるための準備としては大きく不足していると感じています
なぜなら、社会人になってから、学校の勉強はほぼほぼ使わず、新たに学ぶことが膨大にあるからです

たとえば、プレゼンテーション、ITリテラシー、マネーリテラシー、政治、宗教などは社会人として必須の素養だと思っています
その中でも、マネー、政治、宗教はタブー視さえされています

あなたは、仲間や友達と、政治やお金の話をしますか?
私はほとんどしません
なんとなく口に出してはいけない雰囲気はありませんか

たとえば政治について
戦後、民主主義政治が確立してから、自由民主党以外の政党が、政権をとったことはほとんどありません
なぜでしょうか
日本人が望んできたからとしか言いようがありません
日本は民主主義国家ですので、国民、正確に言えば国民の多数が選んだ政治家によって政治が行われます
国民の多数は、変わらないこと、安定を求め続けたのです

今の日本の現状がよいとも、悪いともここでは言うつもりはありません
しかし、政治家のせいにしたり、誰かのせいにしたりする人は多いですが、すべて日本人が選択し続けてきたことなのです

このこと一つとってみても、日本は政治教育をほとんどしない、あるいはちょっとタブーなものとして意識を定着させることにより、安定した国家を築いてきたと言えなくもないかもしれません

またお金についてもそうです
同様に安定を求めるため、いまだに投資を過度に恐れて銀行にしかお金を預けていない人が大勢います
昔のように、普通に働いてその給与の一部を銀行に預け、退職までそれを継続すれば多額の退職金がもらえ、年金とあわせて老後は安泰、みたいなことは夢物語です
であれば、資産形成は生きていくために必須のことなのに、その意識がある日本人はあまりいないのではないでしょうか

高校では金融教育が始まっているとのことです
今後日本人のマネーリテラシーは高まっていくかもしれません

このように、学校で教えていること以外にも学ぶべきことはたくさんあります
そのようなことを教えられる大人でありたいと、思っています

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