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So CoooL!!! AIがMANGAの扉を開く!! 「サイバーパンク桃太郎」|本の紹介〈YouTube追加版〉


ちょっと前の話だが、2023年。
イラスト自動生成AI「Midjourney」で描かれた漫画、
『サイバーパンク桃太郎』が話題になったのをご存じだろうか。


タイム誌は毎年恒例の「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」で知られる。AIが急速に発展する中、AI開発の最前線にいる人物らを選出したとしている。AI研究の第一人者であるジェフリー・ヒントン氏や、グーグル元CEOのエリック・シュミット氏らも名を連ねた。

 日本からは、漫画原作者のルートポート氏が選出された。ルートポート氏は画像生成AIで作成した漫画「サイバーパンク桃太郎」で知られる。タイム誌のインタビューでは、AIをアシスタントとして活用することで、漫画家の労働環境を劇的に改善できると指摘している。

読売新聞on line/2023.9.8



▶サイバーパンク桃太郎


1話は無料で読める。

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SNS・各種メディアで話題沸騰!!!!

画像生成AIを使って描かれた初の本格SFコミック、加筆修正に加え、AIを使ったマンガの作り方を丁寧に解説した書き下ろしも収録!!!

アナタの思っている現実は、本当に存在するのだろうか?自分は何者で、何をするために生まれてきたのか…。

昔々、ネオ・オカヤマのスラム街におじいさんとおばあさんが暮らしていた。お爺さんは日夜、柴刈り<ハッキング>にいそしみ、お婆さんは資金洗浄<せんたく>に精を出していた。

ある日、お婆さんが経営するストリップクラブに謎の少年が届けられる。腰にあるのは大企業ナカタ秘蔵の“KBY”のデータ。記憶喪失のため理由はわからないが、都市伝説級のそれがロックされた状態で保存されている。

お婆さんから桃太郎<ピーチ・ジョン>と名付けられた桃色の髪の少年は、お供を連れて巨大な敵に立ち向かう――。

(amazon あらすじより抜粋)


『サイバーパンク桃太郎』
/著者:Rootport 新潮社


AIの作画技術は日進月歩で、絵だけ見てもう「古い」と感じる人はいるだろう。


然し、この著者のRootport氏が、コミック業界の新しい扉を開いたことは間違いない。「絵を描けない原作者でも、漫画の完成形が創れる」というひとつの見本を提出したからだ。


ちなみにこの漫画は、あるコミックアプリではジャンルが「芸術」となっている。さもありなん。色彩表現が水彩画のように瑞々しく美しい
最初見たとき、「絵画みたいだ!!」と感激した。



「サイバーパンク桃太郎」は、AIを使用しながら、一コマ一コマ「人の手」を感じる尊さがある。それは、技術が未発達だからこそ、奇跡的に生まれたのではないかと思う。





参考資料〜想起した事柄


・バンドデシネ/ジャン・ジロー

アートとして扱われるフランスの漫画「バンドデシネ」の代表作家。
色彩が細やかで絵本のように美しい。
大友克洋、宮崎駿などが影響を受けている。

バンド・デシネ「メビウス」


・近代宗教画家の巨匠/ルオー

私的見解だが、桃太郎の登場の仕方に、ルオーの影響を感じる。

ステンドガラス職人に弟子入りしたルオーは、濡れたように輝く独特の色彩美を持つ。

以下は、ルオーの紹介文(太字引用者)。

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20世紀に入ったころから、独特の骨太の輪郭線と宝石のような色彩があらわれる。画題としてはキリストを描いたもののほか、娼婦、道化、サーカス芸人など、社会の底辺にいる人々を描いたものが多い。

西洋絵画美術館
https://artmuseum.jpn.org/profilerouault.html


ルオー「ヴェロニカ」


ルオー「受難」



「サイバーパンク桃太郎」に話を戻すと、現代的でパンキッシュなストーリーで勿論面白い!!が、最初に引用した著者の「AIの取り扱い方の収録」が本当に白眉だと思った。


まるで画像生成AIの黎明期のドキュメンタリーの様相を示している。


おそらく著者は然程AIに詳しくなくて、試行錯誤しながらこの創作を進めたのだろう。苦労の上の解説なので、機械音痴の私にも非常にわかり易い。

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【AIでマンガを作るときの“コツ”】

①キャラに一貫性を持たせる方法
②描けないものを理解しよう
③キャラクターの背景は別々に出力した方が綺麗
④あらかじめ大量の素材を用意しよう
⑤コミュニティを活用しよう

(※各々エピソード有り)

「サイバーパンク桃太郎」


もしサブカルチャーとして「コミック/漫画」を語りたいnoter様が居られるなら、この「サイバーパンク桃太郎」は読んでおいて損はない、と断言したい。


何かにつけてアナログ礼賛の私であるが、こんな作品と出会えるなら、機械も悪くないな、と思ったのだった。




▶Special Song

この「サイバーパンク」も結構好き。
(但し、グロは苦手)





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また、次の記事でお会いしましょう!



🌟Iam a little noter.🌟



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