「春夏秋冬 猫うらら~CATS IN HAIKU」より|♯本の紹介
昔から、猫は好きだ。実家でもずっと猫を飼っていた。
猫は「ペット」といえども、媚びることはない。
自分のことを好きと思ってくれる人、餌をよくくれる人をしっかりと見分けている。自分が心を許していないと、決して近付かない。
気の赴くままふらりと出かけ、いちばん居心地の良い場所を見付けて眠りこけたりする。
自由で「自分軸」を確立している姿に、憧れに近いものを持ってしまうのだ。
先般、「春夏秋冬 猫うらら CATS IN HAIKU」という本を買った。
~猫の句を絵に描く(俳句に英訳付き)~という帯。
読んでみてほっこりしたので、選句してnoteでご紹介したいと思う。
ねこの子のくんづほぐれつ胡蝶哉 宝井其角
kittens tussinng wildly butterflies
neko no ko no kunzu hoguretsu kocho kana
Takarai Kikaku
いたずら盛りの子猫は、動くものならば何にでも興味を示し、行動に打って出ます。春、庭先に飛んできた蝶。ひらひら飛び舞う蝶はまたとない遊び相手です。くんづほぐれつ、存分に遊んでもらったことでしょうね。
*季語「猫の子」春
猫も一緒に欠伸するか
種田山頭火
a cat too yawns with me?
neko mo issho ni akubi suruka
Taneda Santoka
自由律の俳人の山頭火らしい作品です。この句には季語はありませんが、山頭火につられて大きな欠伸をする猫の様子から春らしい、のどかな情景が浮かんできます。
*季語はなし
5月5日(立夏)を迎えての1句。
→解釈はBRILLIANT_Sによるもの。
風の道知つているなり猫も昼寝
清水基吉
knowing the path of wind a cat napping too
Shimizu Motoyoshi
猫という動物は、何と軽やかに自由に生きているものでしょうか。初夏の涼風が通る道を見極めて、あんな気持ち良さげに昼寝をしているのですから。
*季語「風の道」初夏
実家にいた猫は2匹。子どもの頃にいた白猫と、その次に飼った白黒猫だ。
どちらも長生きで、とくに2匹目は20年くらい居た。
足の悪い伯母がいちばん猫たちを可愛がっていた。
驚くことに、2匹めの猫は、伯母が亡くなって四十九日法要を迎えた当日息を引き取った。まるで死出の旅のお供をするかのように・・・
猫は本当に、愛おしい生き物だ。
また季節が移ったら、猫の俳句をご紹介したいと思う。
🌟Iam a little noter.🌟
✳️お詫び✳️
体調が思わしくなく、頭が酸欠みたいになっております。
コメント等お返しするのはしばらく出来ないかと存じます。ご容赦下さいませ。
BRILLIANT_S
🌿
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