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「まさか。何で自分の子なの。」と思った瞬間。~その6~


 こんばんは。

今日は長男の登校日でした。やはり起きてきてからしばらくはプリプリ怒って「学校行かない!!」「デイ行かない!!」と言っていたのですが、怒りすぎて疲れていたようなので、気分転換に散歩に行こうと誘ったところ、いつもの散歩コースの途中に小学校が見えた途端突然走り出し、そのまま中に入っていってしまいました・・・

登校時間よりも早かったので、誰もいなかった事もあり入りやすかったのかもしれません。

手ぶらで素足にクロックスだったけど、せっかく小学校に行ってくれたのでそのまま先生にお願いして、慌ててランドセルと帽子と靴を届けました。

デイにも行かないと言っていましたが、何の問題も無くお迎えの車に乗って行ったそうです。

長男はイヤイヤと言いながらも、やらなくちゃいけないことはイヤと言うほど分かっています。でも、その一歩が踏み出せない。無理矢理やらせようとすると余計に逆効果なので、わが家ではそのきっかけをさりげなく与えてあげることが、私たちの役割だと思っています。

遂に児童福祉センターへ

昨日は、保健センターの発達カウンセリングを受けて周りからのアプローチを受けることが苦手だと言われた事を書かせて頂きました。

今日はその後、児童福祉センターから連絡が来てからの話を書こうと思います。

保健センターの発達カウンセリングを受けて1ヶ月ほど経った時、児童福祉センターから電話がかかってきました。

これからの流れと一度面談をしたいとのことで、家庭訪問という形で受けることになりました。

男性の福祉士さんが来てくださり、カウンセリングの時と同じように長男についての聞き取りをされ、これからの流れを説明されました。

発達検査の結果で、相談終了・経過観察・療育等に判断するということでした。ただ、発達検査についてはこの地域はかなり混んでいるので3~4か月待ちになる、その間に何か長男の事で困ったことがあればすぐに連絡をくださいと言われました。

分かってると思っていた事が分かっていなかった

11月にあった家庭訪問の後、発達検査を受けられたのは2月でした。

長男と児童福祉センターへ行き、検査室へ通され心理士の先生と長男が向かい合い検査が行われました。私はその様子を少し離れた場所で見守っていました。

検査の間は本当にヤキモキさせられました。

「えっっっ!こんなのも分からないの!?」

「いつも、家ではできているじゃない!」

印象深かったのは、数字が読めても数が数えられないという事でした。

数字が読めるから、当たり前のように1個・2個と分かっているものだと思っていたら、「コップの中にボールを3個入れてください」という問いかけに長男は全部のボールを入れたり、ほかの数の時には1個しか入れなかったり、これにはビックリさせられました。

検査は約1時間~1時間半ほどかかったと思います。

長男はそんな長時間集中できるわけもなく、前の検査で使った道具をもう一度出そうとしたり、椅子から立ち上がったり、どんどん落ち着きをなくしていました。

検査が終了すると、30分ほどで結果が出るのでそのまま待つように言われ、部屋に置いてあるオモチャで遊んで待っていました。

ボタンが大好きな長男は、その間ずーっと同じ自動販売機のおもちゃで遊び続けていました。

「何で、わが子なの。」答えのない答えを探してしまう自分。

心理士さんが戻って来られて結果を告げられます。

「自閉症スペクトラムと軽度の知的遅滞が見られます。」

3歳の長男は、1歳8か月ほどの発達指数しかありませんでした。

「得意な分野と不得意な分野の差が大きい」

「目で見る情報を理解することに優れているけど、聞いて理解することが苦手」

薄々は感じていました。この子は自閉症なのかもしれない。

だけど、知的遅滞までは予測していませんでした。

身体から熱が引いていくような、全身がスーッと冷たくなっていくような感覚になったことが今でも記憶に残っています。

「この子は、これからどうなっていくのですか?」

頭の中でパニックを起こしながらも唯一聞いた質問です。

しかし、心理士さんから帰ってきた答えを覚えていません。その日家に帰ってきた時点で忘れていました。

家に帰って嬉しそうにおやつを食べている長男を見ながら

「何で。何でこの子が。」

沸々と湧いてくるこの感情が何なのか分かりませんでした。

妊娠して出産する限り、誰もに伴う可能性です。

それを分かっていて、この子を出産したつもりでした。

それなのに、いざ自分の子に障がいがあると分かった時のショックが大きくて、自分はその覚悟があって産んだんじゃなかったのか・・・

そんな自分に腹立たしさとか、長男を健常に産んであげられなかった悲しさとか。

色んな負の感情が押し寄せてきて、泣くこともできませんでした。


おそらく、この時が一番落ち込んだ時です。

ここまでが、長男に自閉症スペクトラムと知的遅滞があると分かるまでのお話です。

ザザザ~っと書いてしまったので分かりにくい点も多々あるかもしれません。

これから、色んな事を書いていく中でもこの時のことを織り込みながら書いていければと思っています。


気持ちがどん底に落ちた私を支えてくれたのは、主人でした。

今度は子供たちの父ちゃんの事を書かせていただこうと思います。

今回は少し長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。

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