非日常が無いと戦えない

「しいたけ占い」というのがある
https://shiitakeuranai.jp

世間的にどれだけ人気があり有名なのかは僕はよくわからないが
書店で書籍が販売されているくらいだから
それなりに人気はあるのだろうと思う
別に占いが好きというわけではないが
この人の占いにおける文章が他の占いと違い
比喩表現が変わっていて
具体的な明言は少ないが
文章に気遣いと優しさがにじみ出ているので
たまに読んだりする

その占いコラムの中に置いて
「非日常が無いと戦えない」というフレーズがあった

日常というのはもちろん日々の生活
家事・子育て・仕事・通勤・入浴・就寝・買い物・食事
人によっては育てている植物の世話
犬の散歩などのペットの世話
健康のためやダイエットのためのトレーニング
ジム通いがルーティーンの人もいるだろう
録画したドラマや映画の鑑賞
オンラインゲーム
SNSの更新
配信番組のチェック
読書が日課の人もいるだろう

定期的に病院に通院している人もいるだろうし
毎日薬を飲まなければならない人もいる
障害を持つ子供の世話や介護が必要な家族の世話が日常の人もいる

では非日常とは何か
文字通り日常ではないこと
旅行やオシャレして少し高価な食事
コンサートや観劇
テーマパークや山登り
釣りや動物園・水族館
コンクールやスポーツなどの競技大会
など趣味など基本的には楽しいことだろう

一般的にほとんどの客にとってはメンズエステは非日常だろう
もしかしたら週に何回も通い
一つのルーティーンになっている人もいるかもしれない
ちょっとバーで一息して一杯のお酒を飲む感覚のスマートな客もいるかもしれない

妻帯者であれば奥さんに
「今日はメンエスに行くから遅くなる」
「うん、わかった。楽しんできてね」なんて
会社の飲み会と同じトーンで会話できる羨ましいほど理解のある奥さんがいる夫婦もいるかもしれないが（笑）

そもそも紙パンツ一丁の姿なんて非日常の何物でもない
その姿を奥さんや子供に平気で見せる勇気のある人はおそらく少ない
見られても全然平気という強者（つわもの）もいるかもしれない

基本的に日常生活において
女性に密着されてマッサージしてもらって
優しく楽しい会話を育むなんて日々の日常にはありゃしない
ましてや奥さんにさえ見せることのできない
性癖の解放を受け入れてくれる空間となれば
明らかに非日常だ

みんなこのステキな非日常空間を定期的に味わうために
日々ストレスに耐え
仕事の辛さに耐え
推しのセラピストに会うことを心待ちにしている客も多いのだろうと思う

お客には
それぞれの日常があり
それぞれの事情がある

日常が辛くて仕方がない人
日常は辛いことが多少はある人
日常に辛さなんて感じていない人
日常に愛を感じて幸せ一杯の人
日常に孤独を感じ寂しくしている人
みんなそれぞれだ

お客はみんな
それぞれの想いと
ぞれぞれの欲望と
ぞれぞれの願いと
それぞれの快楽と

ぞれぞれの癒しを求めて

今日もどこかで

時間丁度に部屋番号の呼び出し音を鳴らしている

あなたに会うために