エリートコース
子供たちが集まって、持ち寄った
携帯ゲーム機で遊んでいるのを横目に
一人の少年が足早に帰路を急いでいた。
馬鹿どもが遊んでいる。
そうやって遊んでればいいさ。
僕だけは、あいつらよりもたくさん
勉強して偉くなるんだ。
お父さんが言ってた。
学生時代だけ頑張っておけば、
それが人生の大きな " 差 " になるって。
お母さんが言ってた。
" あなたは自分の幸せだけを考えて
いればいいの " って。
有難う、お父さん、お母さん。
それから塾の先生、誰よりも早く
人生の攻略法を教えてくれて!
クラスメートは馴れ馴れしく
近寄ってきては、僕の貴重な時間を
かすめ取ろうとする。だから、
言ってやった。
「足を引っ張らないでくれ!
僕は忙しいんだ!
君たちとは違うんだ!」と。
それ以来、クラスメートは僕に
近づかなくなったけど、別に
あんな奴らどうでもいいんだ。
努力もしない凡人とは付き合って
いられない。
偉くなったら、努力した人だけが
幸せになる世の中を作るんだ。
だって、努力もしない奴が幸せに
なったら努力をした人が可哀想だから。
昨日は100ページ頭に叩き込んだ。
今日も100ページ叩き込む。
この世界で最も必要なのは記憶力。
記憶力最強。
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