day1・day2を通して、うつ病はまた死にそうにしながらも立ち上がろうとしている。
今回のホロライブのフェスなんですが、最初乗り気じゃありませんでした。
当選だのなんだの純粋な正の感情がまるで僕をのけものにしているように感じたからでしょうか。なんだかとても、苦しかったのです。
実は途中でチケットの応募も辞めてしまいました。
「どうせ当たらないだろう…」という安直な考えではないのです。
当選したとき、「僕はこの人達のように現地で心の奥底から楽しめるのかどうか」そう考えてしまったとき、すごく怖かったんですよね。
自分は他の健康な人たちとは違う異質な存在。健常者からはみ出した欠陥品
。心の底に空いた穴から、接種した感情をすぐにトイレに流してしまうようなドブ川。そんな僕が「心の奥底から楽しめる人たち」の枠を奪ってしまうかもしれないという底知れぬ恐怖が漠然と肉体を蝕んでいました。
精神ではなく肉体です。心臓ずっとバクバクでしたから。
だから逃げちゃったんですよね。やめていた薬も始めてしまいました。
その時思ったんです。「ああ、僕にはもう未来なんて見えないんだな」と。
昔はエネルギッシュにやりたいことをやり、すぐに喜んだり、悲しんだり。お洒落したり、好きだった人と甘い時を過ごしたり。
今ではただただ会社に行って寝て会社に行って寝ての毎日。誰とも遊びたくない。誰とも話したくない。疲れた。ただただ疲れてしまった。寂しさを埋める相手はネット上の友人もどきと、薬と、酒と、タバコ。画面越しから眺める遠い存在の輝き。
まあ、乖離してしまった昔の自分と現在の自分を比較してしまったんですよね。お兄ちゃんはおしまい。そんな気分でした。
ぐずぐずと腐っていく自分に酩酊していたんだと思います。湧き出てくる負の感情は癒やしでもあり死を加速させる劇毒です。誰にも侵せない自分だけのセーフルームなんです。だからこそ、人を簡単に腐らせます。SCPにありそうですよねなんか。孤独って怖い。人といる方がもっと怖いですが。
だから、何も周りが見えなくなり、こんなことを思ってしまったのです。
「フェスなんて、開催しなければいいのに。」
結局、ネット配信の通しチケットだけを購入しました。フェスなんて来なければいいとか考えてた人間が笑っちゃいますよね。
正直、このときの感情はあやふやで、何も覚えていません。
現地チケットを放棄した後悔だったのか、腐っていく自分への罰なのか、心の奥底で楽しんでいるリスナーやこの日のために必死にやってきたホロメンに対する罪悪感からなのか、他の人と話を合わせるためなのか、どこか僕を殺してくれるのかと期待していたからなのか。
今ではもうわかりません。最高潮に腐っていたんですかね。脳が。抗うつ薬のせいかも。
裏ではしゃいでいる知人たちを横目に、やはり「フェスなど来なければいい。」と考えも虚しく、ホロライブの一世一代の大イベントは幕を開きました。
day1です。エキスポは正直見れませんでした。無理。死ぬ。おえええええええええええええええ!!!げろげろげえええええええ!!!ってなってしまいましたね。マジで語彙力もクソもへったくれもない状態でしたし、やはり現地とか訪問していたら盛大に嘔吐してたかもと思うと、なんだか可笑しくなって笑ってしまいました。その日はライブまでテキトーに好きな暗いローテンポで重い音の音楽を貪り、時間を潰しました。
バダサイのリリックは心地よいなあ、と終わりの向こう側に想いを馳せながら。
始まりました。ライブです。
一発目に飛び込んできたのは楽しそうにしている現地の人たち。そこで一回吐きました。おええええって。マジで。脚色でも冗談でもなく。ゴミ箱用意しておいてよかった。
「ああ、僕の最期はこれを遠くから眺めてひっそりと腐り落ちていくんだな。」
とか考えていたのもつかの間、はあちゃまです。
BUTAが流れてきた瞬間、バンドの勢いに押されて徐々に徐々に飲まれていきました。先程まで考えていたことなど、何処かへ消えてしまった。そんな訳のわからん状態に陥ってしまいました!そこからはもう、ずっと「しゅきいいいいいいいいいいい!!!!」「んほおおおおおおおおおおお!!!!」「やっぱこれよお!!!!!!」「こんこよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」「イクイクイクイクイク!!耳がイク!」「あああああああああああ!!!!!!!!」「オーバードだあああああああああああああ!!!!!!!」「ぺるそなあああああああああ!!!もりもりアツシィイイイイイイイイ!!!!!」「ポルカあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」「ああああああああああ!!!!!!」「みごぢいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!ああああああああ!!!!!!!」「そらちゃんッッッッッッッッ!!!!!!!!」といった感じで、あっという間に3時間が経過していましたね。
自分でも気が触れてしまったのかと思うくらいテンションバク上がりで途中で踊っていました。というかもう体が!体だ勝手に動く!動くぞこいつっ!とバグり散らかしていましたね。最高でした。というか、画面越しのくせして大泣きするなんて想像もしていなかったです。もう情緒ぐちゃぐちゃで大泣きしたことくらいしか自分にもわかりません。ぱれーぱれーぱれー!!!!
その日はそのまま気絶しました。はい。
なんか知人らが変なことしてたみたいですが、もう僕には関係なかったです。
day2です。
「うおおおおおおお!!!!!ぺこみこぉおおお!!!!!!!」「いろはちゃんかわいいよ!!!!!!!!!!!」「むなああああああああああああああああああああああ!!!!!!」「しゃかまたあああああああああああああ!!!!!!!」「たそおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」「うわあああああああああああああああああああああ!!!!!」「バンド強い!バンド強い!バンド強い!!!!!」「そらちゃんッッッッッッッッ!!!!!!!!」
お昼はこんな感じでした。このときからツイッターで他の人のエキスポの様子も純粋とは行かないにしろ楽しめるようになってきました。
夜です。
「おわああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」「フブちゃああああああああああああああああ!!!!!ぺこちゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!」「ころさん!???????????????」「ねねちぃいいいいいいいいい!!!!」「むなああああああああああああああ!!!!!」「ベイ!!!!!!!!!」「ぐらああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」「すいちゃああああああああああああああああああ!!!!」「かなたそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」「あああああああああああああああああああああああファウナに殺されるううううううううう!!!!!!!!!」「ぱれえ!ぱれえ!ぱれえ!!!!」
……この後我に返ったのは3時間後でした。いつの間にか全部終わっていて、知らぬ間に心を燃やしながらライブに、フェスに熱中していた自分に驚きましたよね。本当に驚きました。心を閉ざして引きこもって気持ちよくなっていた僕が、また人にふれあいたい。現地に行ってみたい。彼女らを応援していて本当に良かったと、心の底から思えるようになってしまったのは。
強制的に躁の状態になっていただけかもしれません。また途中でぐずぐずと腐りだすのかも知れません。でも、あのライブで笑ったり、泣いたりできたのは、恥ずかしい話ですが…本物の感情だったと思いたいです。
あと非常に面白いのがですね、正の感情に当てられていたのに、苦しさよりも楽しさが勝ってしまったことです。確かに苦しさはありました。それは否定しません。ですが、楽しさや感動がそれを上回ってしまった。そのことにも驚いたんでしょうね。
とりあえず、ホロメンとリスナーにボッコボコに叩きのめされて引っ張られてしまった。そんな訳のわからん感覚です。一人で腐っててごめんなさい。マジで。ふてくされてたガキみたいだあ・・・・。
ぶっちゃけ心よりも体がついてこない状態なので、やはり現地には参加しなくてよかったのかと思います。多分死ぬ。
でも、次は心身ともに健康に近い状態になって、参加したい。そんな気持ちでいっぱいです。
とりあえず、立ち止まるのは辞めましょう。たまには止まってもいいですが、その心地よさに身も心も委ねてはいけません。
そんなのもう、死体となんら変わりないですから。
とりあえず、今だけかもですが、僕は前に進みたい気分です。少しずつ、充電を切らさないように。
独りよがりで悪いのですが、本当に、ホロメンもリスナーも、僕を奮い立たせてくださって誠にありがとうございました。
僕はまだ生きています。
あ、でも人はやっぱまだ怖いっす。