見出し画像

ルセラフィム(LE SSERAFIM)とコーチェラ騒ぎ雑談


2024コーチェラ二日目タイムテーブル

コーチェラ・バレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival)、通称コーチェラが今月4月20日から22日まで3日間行われました。その中で、KPOP人気アイドルグループ、ルセラフィム(LE SSERAFIM)が歌唱力で韓国で大炎上しているところです。最近はもう何でも炎上するから、まぁそんなもんかと最初は思ったけど、何と地上波ニュースにまで乗りました。私がこの話題をはじめて知ったのも、とある時事ネタバラエティ番組からでした。

ルセラフィムはBTSやNewJeansが所属していることで有名なhybeというエンタメ企業のアイドルグループです。挑戦的で力強いメッセージがチームカラーで、「Antifragile」などの曲で一気に注目を集めたグループだと覚えています。ダンスも歌も技術面で高いという印象だったので、この話を最初に聞いた時はちょっと驚きました。

ルセラフィムのコーチェラライブ、そんなにまずかった?

確認してみました。今はYouTubeで検索したらすぐ確認できます。そして、実際どうだったかというと、個人的な意見としては、「そんな言われることか?」でした。

どうですか?

もうちょい感想を足すとしたら、「これ、イヤモニ大丈夫か?」って思いました。大きい問題は無さそうに踊って歌ってはいるけど、リズムがずれるとか、何故か普通に歌うというより無理して叫んでいるように見えました。勢いで誤魔化そうとしているというか。

まぁ、いやぁ、でもそこまで言われることか?もうめっちゃくちゃになってるわけでもなく、表情とかもパフォーマーとしてちゃんとしているし、ちょっと調子悪いのか?くらいだとは思いますけど。

それで、なぜこんな騒ぎになっているのか、ちょっと調べてみました。そして私が掴んだヒントは

  1. 他のコーチェラのアーティストのライブに比べると、パフォーマンスの質が目立って低い

  2. そもそも、コーチェラに出るほどのアーティストじゃないのに会社のおかげで出た。だからこんな様になってる。

  3. 海外、特に日本と韓国の反応がかなり違って、日本のファンは割と肯定派が多い。フェスの雰囲気ってこんなもんとか、そんなに下手じゃないのに過剰に貶しているとか。韓国の反応は非難の割合が圧倒的に多い

  4. 宮脇咲良さんはライブ後、感想として「最高のライブだった」というコメントをした。それで「こんなにダメダメなのに何が最高っていうんですか?wwww」みたいな反応が殺到してる

ま、こんな現状です。まとめると、ルセラフィムがコーチェラでライブをしたが、パーフォマンスは良くなかった。この件で色んな人が叩いている。以上です。

公平性、そして能力主義の闇

「頑張るとかそんなのは重要じゃない、結果を残したか否か、それだけだ」

多分、どこかの映画で聞いたセリフですけど、この考え方は韓国ではすごく普通です。そして、公平性。

「公平性」は最近の韓国の若者が一番重要だと思うことの一つだと言われています。同じ土俵で、ただその人の能力だけが評価されるべきだという考え方です。貧乏だという理由で支援されちゃダメ、社会的少数者という理由でチヤホヤされちゃダメ。能力だけが唯一な基準で、能力が正義。ということは

能力が無い人は、どうでも良い。

能力が無いから何言われてもしょうがない、能力が無いから惨めで当たり前、能力が無いから叩いても大丈夫。こういう社会的雰囲気が蔓延しています。この雰囲気からKPOPの「完璧に近いパフォーマンス」が生まれたし、そうじゃないと普通にいつも叩かれるのはどこでも見れますね。

この能力主義は社会的な競争の深刻化によるもので、当たり前にKPOPアイドルの世界にも適用される話です。ルセラフィムに対して非難する人の中では、”ルセラフィムが他のアイドルの席を奪った”という認識をしてる人もいます。もっと歌が上手いアイドルがいるのに、下手なアイドルが世界的なフェスに出た。これは

「公平的ではない」

ということです。


評価地獄


変な質問をしたいと思いますけど、

アーティストのパーフォマンスって、「非難の対象」でしょうか?

細かい話になるのですが、とある対象の対し、”失望”することと、”非難”することは違うと思うのです。

例えば、とあるアーティストさんがライブをするとして、私がそのアーティストさんが好きでお金を払ってライブを行ったとしましょう。でもそのアーティストさんのライブは期待以下だった。この時、もちろん私はがっかりするでしょう。でもそれは非難の対象ではないと思うのです。

綺麗事でしょうか?いや、当たり前のことだと思います。もし、そのアーティストさんが何の理由もなくライブをしなかった。サボったとしたら、それは非難・批判の対象になるとは思います。それは「約束を守ってない」ということですからね。でもとりあえず舞台に立ってパーフォマンスをした以上、そのアーティストさんはやることをやったのです。その後、私がそのアーティストさんを追って行くのか否かは別問題です。

「アイドルは人の前に立って評価されるのが仕事だから、これは当たり前」とおっしゃる方がいるかもしれません。私は違うと思います。彼らの仕事を特定するのであれば、ただ「パフォーマンスする」ことです。技術的に、法律的にそうです。見る人の評価は彼らの収益に関わる問題で、それは何の決め事でもないのです。

パーフォマンスが下手で、見る人を魅了できなかったら、ただそのアーティストさんやアイドルさんがこれから商売しにくくなるだけです。でもそれが「批判されて当たり前」なことではないと思うのです。

「評価されるのが仕事」という理論の中では、言い方は立派だけど結局「ボロクソ言って本人が傷ついても自分と関係ない。それはごく自然なことだから受け入れろ」という話。無責任です。罪人にだってそういう権利はないのですよ。イキってストレス解消にはなるかもだけど、社会悪なんですよ。恥ずかしい考え方です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?