シンパイが刺さりすぎた話

インサイドヘッド2をみて、最近の私の情緒がシンパイというキャラクターで説明がつきすぎたので書いてみた。


私は自分に対するシンパイは普通にできるけど、
周りで起きる環境に対するシンパイは苦手。

要するにこれから起こるであろうことの先読みが苦手なのだ。

自分に対してならある程度できる。環境は変わっても自分はいつも一緒だから。
今までの失敗を思い出して、だいたい予測できる。

でも環境は変わってしまうと、何もできなくなっちゃうんだ。

例えばバイト。
次はこれをする、その次はこれって覚えようとするけど、今していることに集中すると忘れちゃう。思い出そうとしても頭がいっぱいで思い出せない。

周りの人の動きをみて「あーそうだ」って、やっと思い出す。
今までは思い出しもしなかったし、先読みしようとさえ考えてなかったから、これでも誰かほめてほしいくらいだ。

大学生になって、「気が利く」という能力が世の中でいかに大事にされているか知った。
みんなは中学生くらいでこれに気づくのだろうか。
いつこの能力を身に付けているのか不思議で仕方ない。

そんなことに気づいて、「気が利く」を手に入れようと日々懸命に生きているわけだが一朝一夕で手に入るものではなさそうだ。
「気が利く」は先を読んで周りの人が欲している動きを率先して行うことだと認識している。
シンパイである。

「気が利く」を得ようとして、私の頭の中ではシンパイがめちゃくちゃ働いている。
このシンパイは厄介なことに、先読みをして動くことはあんまりできない割に、失敗のレパートリーだけたくさん提示してくる。

急ぎすぎて転んだら?逆に遅すぎて時給泥棒だと思われたら?
私が今いちばん懸念している失敗は、急いで転んで、障子に突っ込んでドリフになることである。
「店長、障子の換え用意しておいてもらえますか?」

シンパイは本当に厄介で、先を読んで率先して動くはずが、失敗の想像をしすぎて全然身体が動かない。これじゃ意味がない。
ついでに自分がだめに思えてくる。

ライリーのシンパイが働きすぎてぐるぐるになっている場面で、自分に重なった。
だれかライリーを大丈夫だよって抱きしめてあげて、って思った。

私も誰かに大丈夫だよって言ってほしかったんだ。

でもひとつ安心したことがある。
インサイドヘッドが世界中で大ヒットしていること。
きっと世界中のたくさんの大人が、この場面に共感している。
みんなが通ってきた道だってこと。

本当はもう少し早く通る道なのかもしれないけどきっと大丈夫。
シンパイは少しなだめながら、たまに活躍させながら、頑張ればいい。

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