政治におけるクオーター制導入について

 政治の世界でクオーター制を導入し、女性議員を増やそうとする風潮がある。ここで各党の考えを示したい。
 
 NHKのサイトをご覧いただきたい。

 ここでは貼り付けないので各自でご覧いただきたいが、なんとなく野党は比較的賛成をしているし、公約にも見受けられる。しかし、これによって本当に女性の声が届けられて、国民生活がもっとよりよくなっていくのだろうか。これはよく考えたほうがいい。そもそも、現行の公職選挙法は全くの男女平等であることを押さえておかなけれなならない。

 まずもっとも、男性への性差別となる可能性が大きく出てくる。というもの(考えなくても直感的にわかるだろうが)、一定の枠を女性に与えるわけだから、男性の議席はなくなってしまう。
例をあげてみよう。日本の国会議員における女性比率は、以下の通りだ。

衆議院  464名中 48名 10.3%

参議院  247名中 66名 26.7%

衆参両院 711名中 114名 16.0%

(2023年7月19日現在、欠員除く)

つまり、711名中597名は男性である。しかし、例えばクオーターだから25%の議席を女性のみに与えるのだとすれば711議席中約178議席が女性だけの議席となる。女性議員は今の1.56倍にはなるのだが、同時に64人の男性議員の議席がなくなってしまう。これを今の日本は容認するのか。男性議員の声は必要ないのか。男女平等の名のもと、男尊女卑ならぬ、女尊男卑を国家的にしようとしているのか。まさに時代の逆戻りである。女性活躍=男性の社会進出を阻む社会の実現で成り立つのだろうか。

 もう一つの考え方がある。
それは、女性だから議員になれた。つまり、女性の地位低下である。
先に述べたように、クオーター制を導入するだけで、64人の女性が、女性というだけで議員になれてしまうのだ。
だから、「あなたは女性だから議員になれた。」という風潮が高まってしまうに違いない。そうすると、逆に男女平等の名のもとに、自ら女性の首を縛ってしまうことになってしまう。

だからこそ、こんな蛮行は絶対に認めるわけにはいかないと男女関係なく、「大反対」の大合唱のもと、立ち向かっていかなければならないのだ。


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