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湯川秀樹を調べた感想

みなさんこんにちは。最近、暑いですね。長野の松本市では、気温が30度を超えてきました。熱中症対策をしつつ、今日も頑張っていこうと思います◎

さて、先日なんですが、家庭教師WhyLabのアカウントで湯川秀樹に関する記事を作成しました。そこで、今日はその感想を書いていけたらなぁと思っています。実際に調べて、彼の著作である旅人を読んでみると、率直にむちゃくちゃ面白いです!そして、彼の人生から学べることは多いように感じました。

拙い文章ではありますが、その魅力をみなさんにも伝えれるよう一生懸命書こうと思いますので、最後まで読んでくれると嬉しいです。フォローしてくれると、もっと嬉しいです!家庭教師WhyLabのアカウントもフォローしてくれるともう泣きたくなるくらい嬉しいです‼︎

そもそも湯川秀樹とは?

湯川秀樹は日本で初めてノーベル物理学賞を受賞した科学者です。彼は、原子の奥深くに存在する、中間子の存在を理論的に予言しました。そして、予言から12年後、実際に実験でその存在が証明されました。その業績を持ってノーベル賞を受賞するに至ります。

ノーベル賞を受賞したと聞くと、ずっと成功してたような印象を受けるかもしれません。私自身、そのような印象を持っていました。ただ、彼の自伝「旅人」を読んでみると、その印象はかなり変わりました。

家庭

湯川秀樹の父は京大の教授で、地質学者でした。また、母は小雪という、感性豊かな女性です。当時の大学教授は今と比べてかなり恵まれていたそうですが、大家族を抱え、次々と書籍や書画を買いこんでいたので、家計は必ずしも豊かではなかったようです。そんな中でも、母の強い意志により全員を大学に行かせることになります。

早い段階での漢籍の学習

5つか6つになった頃、祖父による、漢籍の指導が始まります。正直、驚きました。

第一に、早すぎる! そう思いました。小学校にすら入学していないタイミングで漢籍の学習を始めていたんです。どうやら、彼の父は子供を子供扱いするのが嫌いらしく、そろそろだと、祖父に指導を始めさせたそうです。湯川自身も、流石にきついと感じていたようです。しかし、彼の自伝の中で、このことはポジティブに捉えられています。おかげで、書籍を読むことに抵抗感がなくなったと言っています。

第二に、漢籍なんだ!と思いました。物理学賞を受賞しているのですから、物理関連の勉強をずっとしてきたのだとばかり思っていました。あとでも書きますが、小学時代は、物理学者になる要素は見受けられず、文学少年としての印象が強かったそうです。

母親

母親は兄弟に対して平等に接していたそうです。さらに、気になることを聞けば、作業していることをすぐに止めて必ず質問に答えていたそうです。

膨大な書物

湯川秀樹の家には、たくさんの書物がありました。そして、彼自身も読書に対する興味は強く持っていました。そのこともあって、たくさん読書をしていたみたいです。そして、自伝を読み進めていくと気づくのですが、彼が量子論と出会えたのは、読書を苦と感じていなかったからです。たくさんの本の中の量子論に関心を持つことができたから、ノーベル賞があると思います。

気づきと感想

湯川秀樹の自伝を読んで読書の大切さについて新たな気づきがいくつかありました。1つ目は、家庭環境の大切さです。2つ目は、読書の大切さです。3つ目は、自己分析の大切さです。

家庭環境の大切さ

これは気づきというか再確認なんですが、子どもの学習にとって家庭環境はとても大切だと思いました。では、どのような家庭環境がいいのかという話が気になってきます。いくつか要素はあると思いますが、自伝を読んだ上で大切だと思ったことを挙げていきます。

1つ目は、学びを尊重する環境です。
湯川の家庭では、学びを尊重する環境がありました。自伝にも書かれていますが、特に母親の存在は大きかったそうです。先ほども少し書きましたが、母親は子の質問を決して蔑ろにしませんでした。たとえ、作業をしていようとも手を止めて真摯に向き合っていました。

教える職についているのもあって、この姿勢には感銘を受けました。大切にされているという感覚は学習においてとても大事です。子どもの学びを最大限尊重する姿勢はシンプルに見習おうと思いました。当たり前のように思えますが、これが意外と難しく、気をつけて行かないといけないと思いました。

2つ目は、学びの土台づくりです。
湯川の場合、祖父の漢籍の学習がそれにあたります。半強制的に漢籍の指導を受けていました。このおかげで学びの土台が出来上がりました。

3つ目は、きっかけの多さです。
湯川の家庭には、多ジャンルの本がたくさん置いてありました。これにより、たくさんのジャンルと触れ合うきっかけがありました。また、物理的なきっかけだけではなくて、父親も読書好きだったり、母親のサポート、兄弟の活躍等、精神的なきっかけも多かったように思います。

読書の大切さ

次に、読書に対する馴れの大切さです。

なぜ読書をしないといけないのか?という質問に対して、読解力が身につくからと答える人が主だと思います。きっと、それも正しい答えだと思います。しかし、それ以上に、読書に対する抵抗感や苦手意識を克服し、読書が苦じゃない状態にして置くことはもっと重要なことのように感じました。

なぜなら、興味、関心を持つためにも読書は必要です。情報があればあるほど、判断材料は増えます。そして、最も網羅的で整理されていて信憑性の高い情報は本だと思います。そのため、内容に関するハードルはあれど、読書に対するハードルは極力なくしておくべきです。また、興味のあることや、やりたいことを解決する為にもやはり読書は必要です。読解力があっても、読書をすることにハードルがあれば、読書はしません。結果として、読解力は使わず終いです。

実際に湯川の場合、読書に苦手意識がなく、物理の本にも気軽に手を出した結果量子論という本と出会っています。また、興味のあることを突き詰める際、読書に限らず、たくさんの情報を収集する必要があります。

自己分析の大切さ

最後に自己分析の大切さです。
湯川秀樹は、幼い頃から、自己分析ができていたように感じました。自身が、記憶力や観察力に秀でてなくて、論理的思考能力に秀でていることに気づいていました。さらに、地学や数学ではなくて、物理を選んだ理由も自伝には詳細に書かれていました。それだけではなく、自身の性格、言動、心の動きに関しても書かれていました。

自己分析ができていれば、それを踏まえてどのように動けばいいかを考えることができます。また、同じ悩みを繰り返すことが少なくなります。冷静に自分と周りを比べて考えることができます。

まとめ

湯川秀樹についてしれば知るほど、彼がいかに純粋で好奇心に満ち溢れていたかがわかります。そして、その純粋さと好奇心は、家庭環境で育まれたものだと思います。漢籍の学習で学びの土台が出来上がり、たくさんの読書の結果好奇心が生まれ、好奇心を尊重した結果、純粋に学問の世界に飛び入った。今回、湯川秀樹について知ることができたのは私にとってとても幸せなことでした。


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