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脳の老化が70%も遅い人々

健康に関するニュースサイトを見ていたら、アマゾンで昔ながらの狩猟生活をおくっているTsimane(チマネ族)の人々が、現代人と比べて老化が遅いという記事があったのでメモ。
[Tsimane people’s lifestyle may be key to understanding healthy brain aging (usc.edu)]

狩猟採取民族の脳

チマネ族は現代でも密林の中で狩猟や採取で生活している人々で、そのライフスタイルと健康的な肉体を持つということで世界中の研究者から注目されている部族の一つとのこと。

今回こちらの40~90歳の746人に協力してもらって脳のCTスキャンを実施したところ、欧米人の同様の年代の人々と比べて脳の容積の縮小が70%も少なかったことが分かったそうな。

老化による脳の容量縮小はアルツハイマーとか認知症に関係していると考えられているため、チマネ族が老人になってもいかに健康かということが今回の研究で示されたとのこと。

じゃあ何がその差を生み出しているのか、食生活か?運動量か?ストレスか?というと、これと言った結論は出ていないのだが、研究者は生活スタイル全体が影響しているのではないかとコメントしている。

“Our sedentary lifestyle and diet rich in sugars and fats may be accelerating the loss of brain tissue with age and making us more vulnerable to diseases such as Alzheimer’s,” said study author Hillard Kaplan, a professor of health economics.
「私たちの座りがちなライフスタイルと糖分や脂肪分の多い食事が、加齢による脳組織の喪失を加速し、アルツハイマー病などの病気にかかりやすくしているかもしれません。」

Tsimane people’s lifestyle may be key to understanding healthy brain aging (usc.edu)

というわけで、日本で暮らしていると狩猟採取の生活を送る人はいないだろうが、科学技術が進歩して便利で楽になり、美味しいものが増えれば増えるほど、実は老化が進みやすくなるのかもしれない。

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