子どもに自分の人生を生きてほしいと思うから

よく、子どもは親を選んで生まれてきたということを聞く。

子どもの方から、そういうことを言う事例もあるのだから、そういうこともあるのかもしれない。

母親を幸せにするために生まれてきた、そんなことを聞く。


一見美談のような美しい話だと思う一方で

恐ろしいことだと思う。


子どもの存在は、確かにそれだけで、幸せをくれている。

私自身、子どもたちがそこに存在してくれている、

その事実だけで、充分幸せなことだと感じる。


子どもは母親が大好きだ。

それは実体験としても、私が学んできた臨床心理学からも伺える。

子どもは母親の幸せや、喜びや、嬉しさのために

簡単に自分を差し出す。


母親が不幸なら、子どもは精一杯慰め

母親が自立できないでいるなら、喜んで共依存をする

母親が寂しいなら、わが身を顧みず傍にいてくれる。


私自身、子どもが精いっぱい機嫌をとろうとしてくれていることを

感じる時がある。


私が幸せでいないと、子どもは私の幸せの為に生きるだろう

私が自立できずにいるのなら、きっと子どもは私の面倒を見たがるだろう。

私が寂しくいるのなら、子どもは私のそばを離れず、傍にいてくれるのだろう。


つまりは、

私が幸せで、喜びに満ちた人生を歩んでいないと

子どもは私の為の人生を歩んでしまうのだ。


私は私の為に

幸せで豊かな人生を選んでいいし

その選択が、結果的に

子どもたちが自分で人生を選べることになる。

そしてその先には幸せがあってほしいと、心から願う。


あなたたちが、この世に生まれてきてくれた。

それだけで、私の気持ちは幸せでいっぱいになったから

どうか、自分の為の人生を歩んでほしい。


そのためにも

私は私の人生を歩もうと思う。

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