見出し画像

介護と育児 〜誰にでも起こり得る未来を考えてみる〜

最近82歳の夫が79歳の妻を車椅子のまま海に突き落としたという悲しすぎる事件を目にしました。


夫は40年間1人で妻を介護してきたそうです。
ただやるせなくなる。行政に頼ればよかったのではないか、誰でも良いから助けを求めればよかったのではないかと。


40年間1人の人間を1人で介護し続けたことは想像に絶します。
介護内容は分かりませんが、何から何までお世話をして四六時中一緒にいたのであれば、抱えるものは相当あったと思います。



40年間やり続けたのはそこに愛があったのは間違いないと思います。
ただ結幕は最悪。
奥様の受けた苦しさは想像を絶します。




ただただ悲しいですよねこの事件。
これは対岸の火事の話なのでしょうか。いや、決してそんなことはないと思います。




誰もが将来突き当たるかもしれない未来に警鐘を鳴らしているように思えてしょうがないです。




今私には2歳になる息子がいます。
まだ小さいので手はかかりますし、基本目を離す事ができません。
やっぱり多少なりともストレスはかかってしまいます。


それでも育児を投げ出さないのはなぜなのか?

シンプルに考えると
①可愛いから②まだ1人で生きていけないのがわかっているから③自分の子供だから

赤ちゃんは可愛くて、手がかかる。これが念頭にあるので子どもを育てることができるのだと思います。


しかし介護の場合で考えて、例えば相手が高齢者だとしたら育児と同じような心持ちで相手ができるでしょうか。


自分なりに考えてみました。

例えばオムツを変えるという行為
赤ちゃんの場合であれば物もそこまで多くはないのでそこまで難儀ではありません。
しかしこれが大人が相手になってくると物量も多くなってくるので作業としての負担は少し大きくなってくるかと思います。

運ぶ時。
赤ちゃんであれば抱っこをすれば1人でなんとか運べます。
しかし相手が大人の場合は1人で運ぶのはなかなか難儀になってきますよね。



大人になると出来る事が増えます。
大人=基本的な動作は出来る
という思いは誰しもがあると思います。

1人の人間を介護すること、その人のお世話を四六時中行うということ。



介護する相手がどういう状態なのか
何が出来て何が出来ないのか


そういった所をしっかり把握しておかないと今回のような悲しい事件がまた起こってしまうかと思います。


介護をし続けるということは覚悟が必要であり、大空のような広い心が必要だと自分なりに考えてみて強く感じました。



決して介護は他人事ではない。
明日介護をする側に回るかもしれませんし、される側に回るかもしれません。




各個人環境が違います。家族や親族間で介護状態になった時はどうするか。それをしっかり話し合っておくだけでも来るべきが来たときに対処はしやすいかと思います。



育児は子どもを自立させるという明確なゴールがあります。しかし介護の場合はそのゴールがなかなか設定しづらく、精神的に辛い時があるかと思います。


本当に困った時は人、組織を頼りましょう。
決して内面に抱え込まず、周りに相談しましょう。
決して1人ではありません。


長文お付き合い頂きありがとうございました。

このブログが誰かに届けば幸いです。




イノッチ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?