ストーリーとしての競争戦略 ざっくり概要メモ
優れた戦略には必ず秀逸なストーリーが存在する!
戦略を一言で言うと「ちがいを作って、つなげる」こと。他者の一部を模倣した静止画的な打ち手は、一時的には優位に働くが、いずれ更に他社にマネされ衰退していく。動画として各ポイントの仕掛けと繋げていくことで戦略になる。
よく勘違いされるが、戦略はアクションリストではないし、法則でもない。ケーススタディから取得する有益な情報とは、個別のどの施策をマネするかではなく、どんなストーリーが浮き立ってくるのか。
個別の施策にフォーカスを合わせてると無味乾燥なお勉強になる。アナリストチックなSWOT分析などのテンプレートは、そこにあるストーリーが見えなくなるため、否定している。
ストーリーの作り方!
ゴールは<長期的な利益創出>
コンセプト
本質的な顧客価値
サービスが、本当のところ誰に何を売っているのか
人間の本性を捉える。顧客のペインを映像として想像し、喜怒哀楽を乗せる。
誰に嫌われるのか明確に決めておく
決定時には現場の声を聞きすぎない。
シュートを打つ軸足を決める
顧客の支払いたいと思う基準を高める
コストを極限まで下げる
ニッチ市場を獲得する
構成要素<全ては2の実現のために>
SPポジショニング:何をするのか(何を切り捨てるのか)
OC組織力:時間経過とともに蓄積する組織の財産。効果測定が難しく他社から模倣しにくい。
クリティカルコア
他の構成要素とは多くの繋がりがあるが、部分的に見ると非合理なアクション。これによって他者の真似しがたい独自のストーリが成り立つ。(意識的な模倣の忌避)
全体で見ると、ものすごく合理的な施策である。
一貫性 <具体的な打ち手は下記の3つを踏まえて打つべし>
ストーリーの強さ:構成要素の因果関係の蓋然性が高い。AをやればBになるという確実性、100%にどれだけ近いのか。
ストーリーの太さ:構成要素間のつながりの数が多い。AをやればB,C,D,Eも達成できる。
ストーリーの長さ:時間軸での発展性がある。Aをやれば、B→C→Dとどんどん伸びていく。
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