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ストーリーとしての競争戦略 ざっくり概要メモ

優れた戦略には必ず秀逸なストーリーが存在する!
戦略を一言で言うと「ちがいを作って、つなげる」こと。他者の一部を模倣した静止画的な打ち手は、一時的には優位に働くが、いずれ更に他社にマネされ衰退していく。動画として各ポイントの仕掛けと繋げていくことで戦略になる。
よく勘違いされるが、戦略はアクションリストではないし、法則でもない。ケーススタディから取得する有益な情報とは、個別のどの施策をマネするかではなく、どんなストーリーが浮き立ってくるのか。
個別の施策にフォーカスを合わせてると無味乾燥なお勉強になる。アナリストチックなSWOT分析などのテンプレートは、そこにあるストーリーが見えなくなるため、否定している。

ストーリーの作り方!

  1. ゴールは<長期的な利益創出>

  2. コンセプト

    • 本質的な顧客価値

      • サービスが、本当のところ誰に何を売っているのか

      • 人間の本性を捉える。顧客のペインを映像として想像し、喜怒哀楽を乗せる。

      • 誰に嫌われるのか明確に決めておく

      • 決定時には現場の声を聞きすぎない。

    • シュートを打つ軸足を決める

      • 顧客の支払いたいと思う基準を高める

      • コストを極限まで下げる 

      • ニッチ市場を獲得する

  3. 構成要素<全ては2の実現のために>

    • SPポジショニング:何をするのか(何を切り捨てるのか)

    • OC組織力:時間経過とともに蓄積する組織の財産。効果測定が難しく他社から模倣しにくい。

  4. クリティカルコア

    • 他の構成要素とは多くの繋がりがあるが、部分的に見ると非合理なアクション。これによって他者の真似しがたい独自のストーリが成り立つ。(意識的な模倣の忌避)

    • 全体で見ると、ものすごく合理的な施策である。

  5. 一貫性 <具体的な打ち手は下記の3つを踏まえて打つべし>

    • ストーリーの強さ:構成要素の因果関係の蓋然性が高い。AをやればBになるという確実性、100%にどれだけ近いのか。

    • ストーリーの太さ:構成要素間のつながりの数が多い。AをやればB,C,D,Eも達成できる。

    • ストーリーの長さ:時間軸での発展性がある。Aをやれば、B→C→Dとどんどん伸びていく。


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