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陰陽五行思想とものづくり

陰陽五行思想とは、トップ画像にもある通りだが、代表的なものは以下の通り:

相生(そうじょう)
順送りに相手を生み出して行く、陽の関係。

・木生火(もくしょうか)
 木は燃えて火を生む。
・火生土(かしょうど)
 物が燃えて灰が残り、灰は土に還る。
・土生金(どしょうきん/どしょうごん)
 鉱物・金属の多くは土の中にあり、土を掘ることによってその金属を得ることができる。
・金生水(きんしょうすい/ごんしょうすい)
 金属の表面には凝結により水が生じる。
・水生木(すいしょうもく)
 木は水によって養われ、水がなければ木は枯れてしまう。

相剋(そうこく)
相手を打ち滅ぼして行く、陰の関係。

・木剋土(もっこくど)
 木は根を地中に張って土を締め付け、養分を吸い取って土地を痩せさせる。
・火剋金(かこくきん/かこくごん)
 火は金属を熔かす。
・土剋水(どこくすい)
 土は水を濁す。また、土は水を吸い取り、常にあふれようとする水を堤防や土塁等でせき止める。
・金剋木(きんこくもく/ごんこくもく)
 金属製の斧や鋸は木を傷つけ、切り倒す。
・水剋火(すいこくか)
 水は火を消し止める。

これをものづくりの組織に当てはめると、
木:工場長
火:エンジニアリング
土:生産部
金:品質保証
土:ファイナンス

となる。
工場長が出した戦略を、
エンジニアリングが形にし、
生産部が安定してものづくりを行い、
品質保証が評価をして出荷し、
ファイナンスが経営事情を把握し、
工場長がさらに戦略を企て

と言うサイクルがキレイに回ると、良いものづくりが出来る。

ファイナンスが強いと、
エンジニアリングが燃えなくなり、生産部に栄養を与えられず、工場のサイクルは止まる。

品質保証が強いと、工場長が競争率を増す良い戦略を描けず、未来が止まる。

エンジニアリングが強いと、暴走し、品質保証が出来ずに不良品が市場に流れ、工場が破綻する。

生産部が弱い(土が腐る)と、ファイナンス的結果が生まれず、会社が破綻する。

工場長が生み出す戦略が強すぎると、生産部が疲弊し、ものづくりが出来なくなり本末転倒となる。

全てはバランスだ。

このサイクルをビジネスに利用する事が叡智であり、もはや日本人にのみ許された伝家の宝刀となるだろう。

ではまた🤚🏼


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