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よちよちある記#259『人生フルーツ』

先日のこと
友だちに誘われて?教えてもらい?
氣になって足を運んでみる

『人生フルーツ』

氣になった(興味を持った)のは
正直な反応

でも

斜に構えて
そんな理想高く崇高なものを
押し付けられちゃ敵わん…
って心の防衛反応があったのも
正直な反応

結果
足を運んでみて大正解

最初にナレーションの声が
聞こえてきたときには
希林さんまで引っ張り出してんのかい!
って自分の中で警戒感が強まってく

ナレーションが重ねられていく中で
樹木希林さんの声や口調やらで
その世界観に奥行きが与えられていく

主人公は90歳と87歳のご夫婦
2人あわせて177歳

事前情報も取らずに
観に行ったので何のこっちゃ?
なところからはじまったけども

 
言葉や数字の持つイメージ
そんなのはまったくの誤解
おふたりとも
とても元氣でビックリ

ご自身の足で歩き
畑を耕し
お料理を作り
買い物にも行き

「できるものから、小さく、コツコツ
ときをためて、ゆっくり」

作中で語られたこの言葉
が人生観を端的に表していて

鮒谷さん界隈の言葉では
「微差の積み重ねが絶対差」
「時間軸を長く遠く」
ってことになるなぁ
なんて思いながら

結婚生活65年
おふたりで
ゆっくりと醸成されてきた
積み重ねてきた時間の重さを
感じさせられた

作中で
何度も流れるメロディーが
段々と染みわたっていく
何度も繰り返されるナレーションが
段々と染みわたっていく

戦争を経験されて
高度経済成長をまさに歩んでこられ
そんな中でも
緑や山や自然を愛して
大切にして向き合ってきた
その生き様
過度に行き過ぎた経済至上主義に
背中を向け警鐘を鳴らしているようで
 

1時間半くらいの作品の中から
感じたあれこれが
それぞれに点のままバラバラで
消化しきれてないけど
いつかそのうち
何かと化学反応して
受け止められるときが来るだろう

大きな映画館で観るのではなく
自主上映のこの手作り感がたまらん

 
どこかで観る機会があったらぜひ!

今日もいい1日✨

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