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よちよちある記#370『蜜蜂と遠雷 上』

晴れるつもりで
昨日は急なご依頼の予定を
ねじ込んだものの
2日前から雨マークが出てしまい
昨朝もやっぱり雨マークのまま

天氣の様子を見ながら
行けそうなら行きますけど
たぶんムリそうですので
次の予定で調整してみます
との連絡だけは前日に入れておく

寒い朝
えらく冷え込んでて
空氣が冷たい
窓を開けてみると
まさかまさかの雪が舞ってる

ありゃりゃ…

強風だったり雨だったり
予定が狂ってばかり
愚痴ってもボヤいても
お天道さんは出てこない

穏やかな心持ちで
色んなできごとを味わおう

 
晴耕雨読
読書の日
心に栄養を

 
『蜜蜂と遠雷』恩田陸さん
あちこちで目にするこの作品の
評価がとても高くて
熱量のある書評やら感想などを
チラリと見てはいたけれど
流行りものに手を出すのはキライ

世の中のほとぼりが冷めた頃
自分自身が受け取る感情と
素直に向き合いたい

買ってはみたものの
それぞれ450頁と
500頁もある上下巻
そこそこのボリューム感に
なかなかな手が伸びていかない…

この方の作品を
一応読んでみるかな?
って手を出した他の作品が
その時の自分の感覚とは合わなくて
自分の中での位置づけが
低かったこともある

 
いざ読み始めたら
すぐに飲み込まれていく本の世界
こりゃ面白い!!
国際ピアノコンクールを舞台に
それぞれの登場人物の物語
ピアノの経験なんてないけど
とても面白い

世界の切り取り方
描写の仕方
短い文章の重ね塗り
浮かび上がっていく景色

ピアノとは関係のない場面だけど…

ーーー以下引用ーーー

ゆっくりと辺りを見回した。
ビルの谷間の小さな公園。まだ空気は冷たく、夜明け前の緊張感が途切れていない。それでもいつしか静かに夜が明けてきて、辺りは世界の目覚める気配が満ち満ちていた。
遠くから響いてくる鳥たちの声。離れた幹線道路を走る車の音も地面を伝わってくる。少しずつ世界に朝が染み渡っていく。
森羅万象。
ひっそりとしているのに、どこか活き活きとした動きが感じられる。吹き始める前の風、日の光に輝き始めようとする木々の色彩を感じるのだ。

ーーー引用終わりーーー

なんて美しい景色が見えることだろう!

キラキラと輝いてる
朝早い時間帯
自然との触れ合い
誰もいないこのステキな空間
この景色をひとり占め

自己満足 自己陶酔だけど
この世界観に酔いしれちゃう

早く先を読みたいけれど
いつまでも終わらないでほしい
そんな矛盾を抱えながら
また一頁また一頁とめくっていく指先

あんなに分厚いと感じていた
上巻なのに短いと感じている
まだ下巻があって良かった〜
もうしばらくはこの世界を味わえる

 
今日もいい1日✨

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