#6 エッセイを読んでみる
ポッドキャスト「ゆとりの朝」の麿です。
読書は1ヶ月に1〜2冊くらいのペースでしているんですが、今日は何となく誰かのエッセイが読みたくなったので、読書の秋ということもあり以前から気になっていた、星野源の「よみがえる変態」を読んでみました。
読んだ感想は「この本を読むと星野源の創作の原点が垣間見える」という所です。
このエッセイでは創作活動の苦悩や、売れ出した時の事、入院と2度の手術等、自身の体験をもとに幾つかのトピックが書かれています。
特に病室のシーンは痛々しく辛い話が続きますが、その中でも彼が気づきを見つけたり、その体験自体を生業としている音楽に落とし込んでいく過程に、読者として引き込まれました。
彼は創り手、表現者として生きているんだと。
私が最も印象に残ったのは以下の部分です。
「生きた証や実態というものは、その人の外的行動の多さに比例するのではなく、胸の中にある心の振り子の振り幅の大きさに比例するのだ」
これは私自身が似たようなことを感じた事があって、凄く共感できました。
若かりし頃は童貞役をあてがわれるようなキャラクターだった星野源。タレント的な派手さはあまりないかもしれません。
ただ、彼の胸の中にある振り子の振り幅があるからこそ、今日も多くの人を惹きつけ、JPOPのシーンに君臨しているのだと思います。
ますます星野源の事が好きになる、そんな小説でした。
それではまた。
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