見出し画像

your EOS. 時代を歩く  ー 写真家 石橋 睦美 ー【キヤノン公式】(キヤノンマーケティングジャパン)

景観を撮るのではない。地質や地形、気候風土、歴史や伝説を背景にしながら独自の目線で撮る。それが石橋睦美の写真の真髄。緻密な構図によって描かれる一枚は、見る者にその場の空気感すら感じさせる。山、ブナ林、神社・仏閣、西行などテーマを変遷させながら歩んだ約50年の写真人生。その足跡をインタビューで振り返ります。(2024/01/23)

 何時ぐらいか 写真雑誌をすべて整理した今となってははっきりと思い出せませんが、石橋先生というと大判カメラで撮られる山岳写真のイメージがとても強く印象に残っていていました。凄く堅実な方なんだろうなと今まで思っていてデジタルの時代になってからのご活躍も正直存じておりませんでした。しかし、お話しを聞くうちにとても温厚な方なんだなと思い色々なことで共感することもあり途中から涙が出そうになりました。
 先生のお言葉で印象に残ったところは、フィルムは種類によって発色が決まっていて主導権を握っている。しかし今のデジタルカメラは自分の思った色を出すことができる。そして電柱など不要なものを消すこともいいことと仰っていました。私もそれまでは写真とは真実を写し撮るリアリズムだと信じていましたが、最近のAIの進化によって、こうしたいというイメージに簡単にできることはとても素晴らしいことと感じています。ひと回り以上歳の違う先輩も同じことを考えていたのだと思い、そして今も全力で写真を楽しんで入らっしゃることに私もこれでよかったんだと何処か救われた気がしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?