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【読書】丁度良い加減を発見する『ええかげん論』


簡単なあらすじ

料理研究家の土井善晴さんと、大学教授の中島岳志による食のええかげんを探求した、対談形式の本。

コロナや世界情勢、気候など…良いことも悪いことも混じっている中、自立して豊かに生きていこう。

一生懸命の道中で、料理をすることの尊さを楽しもうと述べている。

料亭や旅館で提供される料理は、どれも豪華。盛り付けるお皿が、どうしていい物に見えるのか。それは絶対に会うものが存在するからで、とにかくいい物を見たりして経験を積むことが大事だ。

このように、食の丁度良い加減を追求することで私達が心掛けなければならないことが明瞭になってくる。

他にも、政治や世界各国を絡めて色んな視点でまとめられ、ええかげんを深掘りしていく。

感想

私が特に興味を持った内容は、和えると混ぜるの違いについてだ。イメージとして、和食は和えるで洋食は混ぜるを多用した料理だ。

前に、私の受けている課外授業で話し合ったことである。言葉本来の意味を調べることで先生に新しい気付きを与えて貰った。

和えるとは、食べ物そのものの味を活かすために、数種類の物を形を変えずに合わせること。一方混ぜるは、5種類以上の物を一つにし、新しい味を探すことだ。

つまり、和えるは食材が尊重し合って生きている。西洋の混ぜるは全く違う料理を生み出す

どちらも持つ力のバランスが整っているため、食文化が発展してきた。

また、和えると混ぜるの違いは日本人と外国人の考えに顕著に現れていると思う。

正直、私にとっては大きな学びで今後も食の文化を取り入れる際に、細かな違いに目を配りたいと考えた。


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