イヴ・ネッツハイマー
宇都宮美術館で「イヴ・ネッツハイマー ささめく葉は空気の言問い」展を見てきました。
展覧会は、竹で作った筏の様な大きな作品とドローイング、映像作品で構成されていました。
端正な線描(デジタルドローイング)は手描きの線のままではなく、レタッチのような処理がされているのだと思います。
象のような動物や人の指や口などが繋がったドローイングは、絵の具で描いたらちょっと気持ち悪い感じになりそうだけど、シンプルな線と色の表現のためにすっきり見えます。
映像作品の中に、波打ち際で人の体が打ち上げられているような表現がありました。
私の話ですが、学生だった頃に見た夢で、強烈な印象を残している映像がありまして、
オレンジ色の空の、磯の岩場で、潮溜まりの白く濁った水の中から、黒い目鼻のない人の形のものが二つ、むくむくと起き上がって来るというものでした。
ネッツハイマーの映像作品に通じるものがあり、この作家の感覚が少しわかる気がしました。
彼の年齢は私のたったひとつ上。現代美術の作品に触れるたび、嫉妬心のようなものを微かにですが感じます。私も、もっと自分のアートを観てもらいたい!という嫉妬かなと思います。
作品つくって、発表の場を作っていかないとね。
展覧会URL
http://u-moa.jp/exhibition/exhibition2.html
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