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You're Always On My Mind/SWV

SWVの曲の中ではこの曲が一番好きだ。

「Weak」や「Right Here(Human Nature)」に隠れてあまり目立たない存在のこの曲。メインボーカルのCoCoが伸びやかな歌声で歌う、いかにも90年代っぽいサウンドのバラードだ。前述二曲は名曲だと思うが、わたしが一番好きになれたのはこの曲だった。

90年代はわたしにとっては悪くない年代だった。浪人したけど大学には自力で稼いでいけたし、バイトも充実していて、もらったお金でCDやMDを買って好きな音楽をいっぱい聴いた。夜泊まり歩いても、酒を大量に飲んで帰ってトイレで吐いても、勉強も仕事も両立して家にお金もいれていたので親に文句を言わせなかった。

でも、あの頃は他人のことをちゃんと考えていなかったと思う。土日も働いてお金を稼いでることで、自分は自立しているんだと思い込んで、親のことも友人のことも見下していたんじゃないかな。土日働いてない会社員のことも見下していたから、土曜の夕方に彼氏に車で迎えにこさせてその後飲みに行ったっけ。で、帰りはホテルに泊まって家に朝帰りしてシャワーを浴びてまた仕事。よく体がもったなあ。さすが20代。

90年代の曲を聴くと、苦々しさと懐かしさが混じったような記憶がいろいろ思い出される。この曲は彼氏の車の中で何度も聴いた曲だった。彼にはこの曲のよさがわからなかったみたいだけど、嫌そうな顔してたけど黙って聞いてくれていたっけ。元気かなあ。彼。

『It’s About Time』(1992)収録。この曲のシングルカットは1993年だった。さほどヒットはしなかったが、シングルカットされる前からこの曲が一番好きだった。MVはあるのだが、美しいピアノのイントロ部分や途中のコーラス部分がぶった切られていて我慢できなかったのでリンクは止め絵の音声のみにした。売れなかったのはMVのせいじゃないのかとも思った。


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