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同調圧力と幸福

あなたは今幸せですか?それとも不幸せですか?

先日、2023年度の世界幸福度ランキングが発表された。

世界の137カ国を対象とした本ランキングで日本は何位だったでしょうか?
日本は先進国だし治安も良いしきっと10位以内には入っているかもしれないと思ったかもしれない。

では実際は何位だっただろうか?

国別の幸福度ランキングで日本の順位は137カ国中47位だった。
(引用:https://www.asahi.com/sdgs/article/14866028

これを聞いて順位が高いと思っただろうか?
私はそうは思わない。日本の経済の発展度具合から考えればもっと順位が高くてもいいのではと思う。

日本は物質的には恵まれている。普通に生きていれば飢餓で死ぬことはない。自動車や家電といったもののおかげで生活は日々便利になっている。

ではなぜ日本人の幸福度はそれほど高くないのか?
私はその理由は同調圧力にあると考える。
それはすなわち同調圧力がなくなることで日本人の幸福度の上昇につながるということを示唆している。

例えばあなたは周りの人(親や知人など)にこのように言われた経験はないだろうか?


「しっかり勉強して、良い大学に入って、大企業に就職しなさい!」
「30歳近くになったら結婚して、子どもを持って、良い家庭を築きなさい」


これらの言葉を聞いてあなたはどう感じるか?


「確かにその方が世間体がよいからそうしなければ!そうすることで親孝行をしよう!」と考えるかまたは、
「自分の人生は自分で決める!自分は結婚せずに独身で過ごし、働いて貯めたお金を一人旅に使うのが夢だ!」などと考えるか、


考え方は人それぞれだと思う。
しかし周りの人(親や知人など)に自分の人生を決めつけられるようなことを言われて良い気分をする人はあまりいないのではないのだろうか?

確かに周りの人(親や知人など)は自分の将来の社会的・金銭的安定、すなわち幸福を願って上記のようなことを言っているであろうことは分かる。

そして周りの人(親や知人など)に指示された人生を送っていた場合、自分の将来は社会的・金銭的共に安定してるのかも知れない。

そして周りの人(親や知人など)はあなたのことを幸福だと認識するだろう。しかしあなた自身は本当にそれで幸せだろうか?

もしあなたが上記で「確かにその方が世間体がよいからそうしなければ!そうすることで親孝行をしよう!」と考えていて実際にそのようにした場合、社会的・金銭的共に安定し、そのことで親孝行を実現することが出来るならばそれで幸福なのかも知れない。

しかし、あなたが上記で「自分の人生は自分で決める!自分は結婚せずに独身で過ごし、働いて貯めたお金を一人旅に使うのが夢だ!」などと考えていながら周りの人(親や知人など)に指示された人生を送ってしまった場合はどうだろうか?

きっと、社会的・金銭的共に安定していても心の奥で自己実現を達成できていないという不満が残るのではないかと思う。

(引用:https://studyhacker.net/maslow-hierarchy)

有名なものに「マズローの欲求5段階説」というものがある。
私はこの欲求5段階を満たすことこそが幸福であると考える。
上の例で言う社会的・金銭的安定、はこの段階の1~4段階目にあたる。
そして自己実現はこの段階の5段階目にあたる。

つまり自分では望んでいない周りの人(親や知人など)に指示された人生を送っていては欲求の5段階目には到達できないのだ。

このコラムの最初に書いたように日本は物質的には恵まれている。普通に生きていれば飢餓で死ぬことはない。
そして自動車や家電といったもののおかげで生活は日々便利になっている。
つまり自分で決めた人生を歩んだとしても欲求の1~2段階目が満たされないことは可能性としては低い。
次に欲求の3~4段階目だが、これらは周りの人(親や知人など)に指示された人生を送ったからと言って必ずしも満たされるわけではないし、自分で決めた人生を送ったことで満たされる可能性も大いにある。

しかし、欲求の5段階目だけは自分が自分自身で認める人生を自分で送らなければ満たされることがない。

よって自分が自分自身で認める人生を送ることこそが欲求5段階すべてを満たす幸福であるということになる。

では自分が自分自身で認める人生を送るにはどうしたら良いか?
それは周りの人(親や知人など)に自分が幸福になれる価値観を伝えることが必要になる。
そうしなければ周りの人(親や知人など)はあなたのためにと思ってやっていることをあなたの幸福だと思い込んでしまう。
価値観を伝えることでお互いの考えていることが分かり、お互いの価値観を尊重することが出来る。そしてWinWinの関係性を築くことが出来る。

そうしてお互いの価値観を尊重することこそが多様性の尊重につながると私は考えている。

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