「今の私にできること」


#未来のためにできること
勉強しないとダメですか

私の子どもは、中1と小5の二人。
中1の子どもは、この春中学受験を経験したが、希望はかなわず、現在公立の中学校へ通っている。

中学受験による心身への負荷は、想像以上だった。子どもが望んだため、応援することにしたのだが。

こなすべき課題、偏差値へのプレッシャー。私は仕事があり、励ますことくらいしかできなかった。

1月、子どもが学校で、隙間時間を利用して過去問に取り組む。受験に挑むことをクラス中に知られることなど構わない。その意気込みが、とても清々しかった。

中学の入学式へ参加すると、隣席の父兄が「○○ちゃん、中学受験したのでは?」と、私に気づかず噂話。

子どもが怯まず挑んだ戦い。私は、今でも尊敬している。他人にとっては「受験に失敗した中学生」に過ぎないだろうが。

受験を悔やむ子ども。高校受験でリベンジだと、塾通いを続けた。学校の授業、部活、学校の宿題、塾通い、塾の課題。さらなる負荷が、子どもへ掛かった。

小5の子どもも、中学受験へのチャレンジを決めた。

小5の子どもは、今までは勉強が楽しいと言っていたが、難問を解く日々に、「疲れた」が口癖になっていた。

中1の子どもは、授業中体調不良で途中退室をするようになり、保健室で休むようにもなった。提出物など忘れ物も多く、学校から心配の電話が掛かってきた。

小5の子どもも、体調不良で保健室へ行くようになっていった。

いったい、何のために勉強をしているのか。

本人たちと話し合い、二人とも、この夏で塾をやめた。

学校では、「将来どんな職業に就きたいか」を問われる。

「好きなことだけやって暮らしていく」と答える生徒はいないのか子どもに尋ねると、「そんなこと書く人はいない」と。評価が下がることを、恐れているのか。

なぜ、好きに生きていくことができないのか。突き詰めると「お金」が必要だから。

大人にお金がないと、子どもが搾取される。お金に困らないために、「質の高い教育」が必要。

大草原で暮らす民族を追ったドキュメンタリー番組の中で、若者が「都会へ出て、オシャレに暮らしたい」と。

大自然での伝統ある暮らしも、持続可能ではなくなりつつある。ただそれは「よりよく暮らしたい」だけ。

未来の地球へ、何を残していけるだろう。

身近な人の考えを否定せず、調和して生きていく。これが、私の「質の高い教育」。これを持続していくことが、今の私にできること。


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