見出し画像

自律神経と心の不調②【ポリヴェーガル理論】

こんにちは!😊


前回、の続きです。

自律神経には3つの神経系があるとお伝えしました。



自律神経系は、体の臓器のほとんどにとおっていて、電気信号の伝達によって活動したり、休んだりをしています。
意志的な体の動作をつかさどる神経は体性神経といい、自律神経系は、意志とは関係なく私たちの生存を守る神経系です。


自律神経の主な働きは、
消化の抑制、促進、
心拍の加速、減速、
気管支の拡張、収縮、
筋肉の緊張、弛緩 などです。


自律神経系は
交感神経(興奮、車でいうところのアクセル)
副交感神経(リラックス、車でいうところのブレーキ)の働きに分けられ、興奮と沈静化の役割を担っています。

交感神経は、
心拍数、呼吸、血圧を上げ、
素早い動きができるように血液を消化器官から筋肉にうつします。
けがに備えて、血管を収縮すせ皮膚の表面から血液を引かせ、
瞳孔を拡げ、まぶたを縮めて目を集中させます。

車でいうアクセルの神経は交感神経です。
「たたかう、逃げる」の神経でこの神経が働くとわたしたちは興奮したり、緊張したりします。


副交感神経は、
車でいうブレーキのようなものです。
リラックスするときに働いている神経で、この神経によってわたしたちは落ち着きます。
筋緊張のゆるみを促し、心拍と血圧を下げます。皮膚を温め、赤みが戻ってきます。消化を促したり、呼吸を遅くします。血液を末梢血管に送ったり、免疫系統の機能を回復し、体液も分泌します。

例えば、人前でのスピーチをするときを想像すると、
落ち着かなくなったり、筋肉がガチガチになったり、心臓がドキドキしたり、不安などすることがありますよね。
そしてスピーチが終わると今度はホッとしてゆるみ、大きく呼吸が入ってリラックスでき、肩が固くなっていたことに気づくかもしれません。

このように、日々の生活のなかで緊張したら緩む、緊張したら緩むを知らないうちに繰り返しています。




またポリヴェーガル理論(多重迷走神経理論)
によると、副交感神経は、背側迷走神経と腹側迷走神経の2つに分かれます。

・背側迷走神経…横隔膜より下に主にある神経で背中側を通っていることが多いため背側迷走神経と呼ばれています。
1人でリラックスする時に使う神経。1人でご飯を食べたり、ボーっとしたいな、というとき、
人といることに疲れて1人で自由気ままでいたいときに働いています。
休息・消化モードで人との会話やつながることがおっくうな時です。

この神経が働いている時間が充分に確保されると、次に2人以上でのリラックスの神経、腹側迷走神経が働きます。


腹側迷走神経…「社会的繋がりシステム」の神経と呼ばれており、つながりモード。
主にお腹側を神経が通っていて横隔膜より上に神経が多くあります。
他者と心地よく一緒にいるには、ある程度心拍が緩やかに下げられていないと快適とはいえないわけですが、
この神経が働くと、だれかといて「戦う、逃げる」モードにならず、つながることができます。穏やかな心拍になるので、健康にもよいとされます。

また、1人で休む時間が充実できないと誰かと繋がることはむずかしいとされています。


また、背側迷走神経は1人での急速や消化のほかにも、危険な時に身を守って凍りついてくれる、カイリしてくれる、シャットダウンしてくれるというありがたい役割も担ってくれています。
危険な時は戦ったり、逃げたりという行動事態が逆に危険に晒してしまうときがあるからです。
極度の温存モードといえ、神経系は緊張度を増します。(命が危険にさらされている)
交感神経の活性化が低いときはつながりモードで過ごすか、消化、吸収モードが働きます。


このように、自律神経の働きモードとして
・背側迷走神経(凍りつく、シャットダウン)
・交感神経(逃げる、たたかう)
・腹側迷走神経(穏やか、誰かと繋がる)
・背側迷走神経(休む、食べる)

4つのモードに分かれています。


また、それぞれの神経が優位の時は、声や姿勢、呼吸、表情などそれぞれの様子に違いが見られます。

背側迷走神経が働いているとき
声:小さい、抑揚がない、ゆっくり、息が続かない
姿勢:崩壊または不動
呼吸:浅く遅い
視線:定まらない、宙をボーっと
表情:無表情

交感神経が働いているとき
声:スピードが速い、固い声、クレーマー
姿勢:準備、警戒
呼吸:浅く速い
視線:集中、狭い
表情:硬くこわばる

腹側迷走神経が働いているとき
声:穏やか、抑揚する、心地よい
姿勢:重力に従ってリラックス
呼吸:ゆったり、ジューシー
視線:柔らか、広い
表情:豊か、感情が目に現れる


このような働きがあります。


また、自律神経は興奮したら落ち着くと言ったようにずっと交感神経、背側迷走神経、と言う状態になることはなく、波を打つような形で働きます。

しかし、ここで問題がありまして、
自律神経のどの神経が優位に働いているかは、
成長過程によって個人差があり、
調整機能がちゃんと働いていないと、
心の不調としてあらわれます。



浅井咲子さん著書「今ここ」神経系エクササイズ 「はるちゃんのおにぎり」を読むと、他人の批判が気にならなくなる。を参考にさせていただきました!

読んでいただきありがとうございます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?