処方箋或いは頓服薬(コーピングリスト)
コーピングリストの存在はかなり前から知っていましたが、自分のメンタルを整える手法を100個も列記できるわけがない! そもそもそんな元気も気力も意欲もない! と、コーピングリストに関する書籍を3冊ほど読んだだけで放置した過去アリです。
そんな過去が有ったので本当につい先日までコーピングリストのことをすっかり忘れていた。
要するに心がくさくさした時に行う、自分の機嫌の取り方だろう、と軽く考えていたのです。
で、結果から言うと、【この度は大変失礼こきました。私にとっては効果が確認できました。今まで軽視していたことをお詫び申し上げます。】という話です。
コーピングリストに関しては著者や書かれた時代などで多少の差は勿論あります。
兎に角100個も心の処方箋或いは頓服薬とも言うべき方策を書き出すのですが、実を言いますと、コーピングリストはまだ完成していません。
双極性障害のうつ状態で自分の機嫌の取り方を100個も列べるのは難しい。そこで、100個という数は無視してしたいことや経験から効果アリだと思っている物を全部書き出した。
総数27個。
実にスケールが小さく視野の狭い男である。
今まで如何に創作だけに全集中していて自分のメンテナンスを怠っていたかよく分かった! うむ、これは確かに精神疾患が発症する確率が高いな!
という、自分の視界や視野や視点や視覚の総ざらいもできたので大変良い観察ができました。
それでは、今回はこれにて。
ちがーう。
話はこれからです。
総数27個コーピングリスト。これを試しに一個ずつ実行した後に感想を紙に書いてまとめる。インプットからのアウトプットでフィードバックをしました。
最終的にコーピングリストは47個まで増えました。
コーピングリストを考える際の要点はたったの5つ。
・お金がかからない
・直ぐに実行できる
・行った後に後悔しない行動
・一人で行える
・不健康ではない行動
これを守れば案外なんとでもなります。これを守れば100個という数は大したことがないように思えます。100個にこだわる必要もないと思います。
コーピングリスト……書いていて思ったのですが、これは……このリストに頼る時は本当に心身がお疲れモードかうつかうつ状態か抑うつのときだと思うので脳みそが【選択肢を考えて決断する】ことを放棄か停止している状態だと思います。
脳みそが脳疲労やうつなどで急激な省エネ状態だと指一本動かすのも億劫だと思う事もしばしば有ります。
なので、『寝転がれ』『動けるまで待て』『思考、選択、決断はするな』『ぼーっとしろ』という4つの【最優先で行うべき対処】をリストの先頭に書きました。
仮に100個、リストの項目が有ってもその中から今の自分に適した発散方法を探すのも行うのも無理だと思います。
精神を患った方々の言う、【うつ、うつに準じた症状】とはそれくらいに意欲も気力も体力も何もかもがガス欠の状態です。正直、壁に貼ったリストを見るのも、手元の手帳を開いてコーピングリストのページを眺めるのも……否、リストが記された手帳を手元に引き寄せるのも億劫。無理。
そんな状態の時に真っ先に頭に浮かぶのが(私の場合は)、誰でもいいから今すぐ楽にさせてくれ! という感情だけです。希死念慮という意味ではなく、しんどさ辛さ、重い体と頭、その時に発症している自律神経失調症の諸症状を直ぐに治してほしいのです。
即効ではなく、即行の応急処置として先に挙げた、『寝転がれ』『動けるまで待て』『思考、選択、決断はするな』『ぼーっとしろ』の4つをリストの先頭にしました。
散歩するとか瞑想をするなども勿論、リストに書いてはいますが、それらを行えるということは少なくともある程度以上の気力と体力が有る時です。それらは後回しです。
ゆえに、私のコーピングリストは清書する前に一度、全部付箋に書いて難易度が低い順に並べています。できるだけ気力体力を使わない、ハードルが低い順に並べます。
現在、総数47個のコーピングリストですが、私としましては心の応急処置として扱っていますので、選択する、思考する、決断するというステップすらも省エネの脳みそでも判断できるように『調合』してあります。
『基本を実行している上級者の体験談』の上澄みだけすくって自分に当て嵌めようとしても多岐亡羊とする事が多いと思います。
友人がネットで拾った記事を元にコーピングリストを作成して実行したけど効果は全く無くて興味を失った事がありました。
私も興味本位で関連書籍を読んで基本だけを知って全てを悟った気になっていました。
興味を失ったり大したことがないと放置したりした手法が、双極性障害のうつ状態が極まった時に自分の辛さしんどさを半減(*個人の経験です)させたのは、これはアレだ……。【敗北確定直前に古代の遺跡を掘り返して、文献にしか存在しない超兵器が戦局を挽回した】という特定の層の方が喜びそうなロボットアニメを連想させます。
まあ、私はこんな感じでコーピングリストを書いて手元に置いて非常時に備えているというわけです。
私の双極性障害のうつ状態は、はっきり言っていつ発症するか分かりません。 昨日までは平常でも今日は起床時からうつ状態ということはよくあります。そう状態は気分がいいので自覚が難しいですが、自分にとっては自覚しやすいうつ状態を自力で、自己暗示的であっても楽にさせる方法があるのならそれも薬と一緒に携えたいのです。
【非常時に用いる、個人的なコーピングリスト】の作成について今回は書いてみました。
余談ですが、最近コーピングリストとともに、『心が弱った時に気持ちよく休めるような名言』を収集しています。
それでは。
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