日本はルールに厳しい

25歳、女、周りはついに結婚ラッシュ。それに伴いありがたいことに結婚式の招待にされることも多くなった。
初めての結婚式参列。赤ちゃんのごとく無知な私なので失礼がないようマナーについてたくさん調べた。
「結婚式 お呼ばれ マナー」
「結婚式 お呼ばれ ふさわしくない格好」
「結婚式 お呼ばれ OKな素材」
調べれば調べるほどたくさんあって調べれば調べるほど迷宮に迷い込んだような気持ちになった。

検索結果は以下の通り。

・新郎新婦よりも目立つ服装アクセサリーはNG
・露出の多いものはNG
・ファーや革製はNG
・白は花嫁ドレスなのでNG

ここまでは分かる。特に文句はない。
さてここからだ。

・揺れるアクセサリーはNG
理由:家庭が揺れるという不吉な連想をさせるから
そんな人いるだろうか?家庭で夫婦の仲が悪くなった、離婚の危機!あの時あの人が揺れるイヤリングつけてたからだ!となるのだろうか。

・つま先の空いたオープントゥパンプスNG
理由:つま先→妻先→妻が先立つ として縁起が悪いから
受験前にカツ丼を食べる、キットカットをあげるのと同じ理論か。
いやまて生涯を全うしたとして妻が先立ってなにが悪い、夫が先だったとて同じではないか。むしろ夫のために家事をしなくて良くなったと思うかもしれない。

・バイカラードレスはNG
理由:2色は別れを連想させるから
そうか、そうなのか…そんな人1人の装いでそのような連想をされても責任が重過ぎやしないか。


縁起物と言葉あわせに日本人は考え過ぎでは?もっと自由に気楽に生きたっていいじゃないか。私の思考が赤ちゃんすぎるのかな。

言葉遊びの代表格のおせちだって美味しいものは栗きんとんくらいだし、神社のお参りにはご縁があるようにと5円を投げる。いくらでもいいじゃないか。10円出したって、1万円なんか出してくれたら神社としては嬉しい限りだ。てか神社は神道だろ。仏教徒は寺に行け。手のひらのしわとしわと合わせればしあわせ。"わ"と"あ"を混合するんじゃないよ。そんな回答用紙をだしたら日本語を正しく使いましょうと減点もしくは0点になってしまう。

といくら屁理屈をこいたって結局私は神頼みをしてしまう言葉とルールに忠実な日本人なのだ。

一応実家の宗教が神道の私は初詣で神社に5円を投げシワとシワと合わせてその年の幸せを願い合掌した。結婚式のその日は揺れないイヤリングをつけたしつま先が隠れるパンプスを履いてバイカラーのドレスは避け誰よりもそのマナーにそって式に参列した。 

仕方ないじゃないか、だって一生懸命結婚式を準備していたのは知っていたし、素敵なものにしたいと話していた大切な友人だ。

大丈夫これで私から影響する減点はない。

おめでとうとしわわせを願って。



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