見出し画像

ケアマネさんを決めるって、ここから?ー遠距離介護記録5

 要介護2で届きました、と包括の担当者に連絡したら、「ではケアマネさんを選んで下さい」と言われた。

 どういうこと?要支援の間は包括でみるけれど、要介護になったら別のケアマネさんを選ばなければいけないらしい。

 ケアマネージャーリストを見るものの、名前と所属、所在地だけの名簿を見てどう選べばいいの?

 妹と相談しながら考えた。デイサービスなどの施設付きのケアマネさんではなく、独立型の居宅介護事業所の方の方が、利用施設を平等に紹介してくれそう。
 ただ、病院併設のデイサービスのケアマネさんだと、いざという時、入院しやすいのかも?
 それとも近い方が、何かの時に来てもらいやすい?

 包括の担当者に考えたことを話すと、少し遠いが担当者が信頼できるという独立型事業所と、S病院併設の施設のケアマネさん、聞いてみましょうかと言われる。ただ、その事業所の誰か、という頼み方になるようだ。
 母が以前、お隣を担当していたA事業所のケアマネさんから名刺をもらった、ととっておいていた。そこは一番近い独立型事業所だった。
 そこはどうだろうと聞くと、そこもいいですよ、と。

 「3か所のうち、どこから聞きましょうか」と言われて、わたしは「A事業所」と答えていた。もうただの当てずっぽう、口から出たのがそれだった。電話を切っても、後で後悔するかもしれない、という心配が消えない。

 結局、一番重要な人柄や相性は、会うまでさっぱりわからない。こんなの賭けなんだから、と自分を鎮める。

 選べなさは他のどの場面でもある。病院や診療科は選べても、初めにかかった医師がだいたいは主治医だ。嫌なら自分が他所に行けばいいのだ。でも、ケアマネさんは家に来る。合わなくても断りにくい。手間をかけるのが嫌で、一発成功したいわけだ。

 包括の担当者は、ぐずぐず言うわたしを相手にきちんと仕事をしてくれたと思う。

 書きながらこの頃を思い出すと、いろいろな局面で嫌がっている自分の狭量さが悲しい。
 けれども、今は別の局面だから、嫌がりながらも向き合うだけ。

 かくして、A事業所からケアマネさんが来てくれることになった。母が名刺をもらった人とは別の方だった。
 声に張りのある明るい方で、今もお世話になっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?