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英会話を「またまた」始める

 若い頃、漠然と外国語に憧れた。
まずは英会話だ。仕事にも役立つだろう。

 知人の紹介で、個人で教えている方の自宅レッスンに通った。なぜ、個人レッスン?今思うと、話していたら話せるようになるのでは、という甘い期待だ。週1回1時間で、そんなことあるはずがない。こまごまと勉強したくなかったのだろう。結局、出産を期に終了した。

 35年後、また英会話をやりたくなった。今度はラジオ英会話のアプリを利用した。無料の割に充実していて、見つけた時は感謝した。一文だけスケジュール帳のメモ欄に書いた。週4日15分ずつ。足りてないとわかってはいた。
 2年半続けて、英語がほんの少し、聴こえるようになった気がしていた。
 今度は、家族の病気で気持ちの余裕がなくなり、なし崩しに終わった。

 さて、この4月。やっぱりラジオ英会話アプリに戻ろう、と軽い気持ちで開いてみたら、模様替えされていた。ラジオストリーミングになっている。音声のみだ。こっちは文を見ないと聞き取れないのに。

 やられた気持ちを拭えないまま、初めてテキストを買った。1日30分週5日。スケジュール帳には1日三文書く。前より多い。

 でも、さっき聞いたばかりの短文が出てこなくて、がっかりすることばかりだ。自分に期待しすぎだぞ。ただ続けることだけ考えろ。まだ走り出したばかり、走らず歩いてもいいのだから。気持ちを立て直す。

 今の私は、遠距離介護生活の最中だ。

 本当に英会話がしたいというより、私は何かやっている、自分の時間を生きているという感覚が必要なのかもしれない。


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