何かに導かれるように行き先が決まる。 何かに導かれるように出会う。 何かに導かれるように迷うこともある。 旅には、そんな不思議なパターンがある気がする。 自然、神社、食、文化財、きっかけは何でもいいが、 日常を離れ、その場所に立った時にじわじわと何かに気づく感じが好きだ。 少し前に奈良をまわった。天河大辨財天社（呼ばれないと行くことができないとも言われている場所）に行く。拝殿に足を踏み入れた瞬間、ご祈祷の太鼓が始まった。あまりにタイミングが良かったため、何かに誘導されるよ
「小さい頃はどんなお子さんだったのですか？」 「とにかく本が好きな子でした」 15年程前のこと。某ホテルの日本料理屋で行われた結婚相手のご家族との顔合わせの席での会話が妙に残っている。 今も変わらず朗らかな雰囲気をもつ義父からの質問に、母がまず答えた言葉だった。どうやら私は赤ちゃんの時から本が好きだったようだ。 はじめて出会った本は、オランダの絵本作家ディック・ブルーナさんの『ちいさなうさこちゃん』のシリーズ(福音館書店)。 『ゆきのひのうさこちゃん』『うさこちゃんとどう
昨夜一緒に食事をした友人から勧められるがままに、書いてみることにしました。 偶然にもこのページを開いてくださった皆様、はじめまして。 ペンネーム紀葉 kotohaは、自分の名から一字拝借しました。 「体験したことを紀せるような人生に」という、名前に込められた願いを 45歳にしてようやく実践する時が来たようです。 （これまでも仕事上では、専門の何やらをそれなりに書いてはきましたが…） ここでは、最近読んだ並木良和さんの本に出てきた言葉『こひしたふわよ』 ”心地いい・惹か
