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アスペルガーの娘に生まれて13

ところが、学者の世界では優秀で通っていた父は生来のコミュニケーション障害と、細かいこだわりが新しい職場で理解されなかった。なんと、そのフラストレーションを私への殴打として解消した。実は私を殴る前は母を殴っていたらしかった。

仕事が終わると直ぐに帰ってきて、私たちに生活の細かいことを指摘するのだ。
私が口答えすれば、すぐに暴力沙汰になった。

殴り方も平手打ちで頰をたたく、などという軽い物ではない。顔面を狙って拳で思い切りである。私も抵抗したがまだ中学生の力では、父に敵わず殴られ続けるしかなかった。

一度暴力が始まるとゆうに30分は超えた。
口の中が切れ、鼻血も出る。しかも隣との境のフェンスに何度も打ち付けられたので、衣類もビリビリに破られ、文字通り血まみれになった。

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