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今日の読書6/12「人間タワー」

今日読んだのは、朝比奈あすかさんの「人間タワー」です。

小学6年生が力を合わせて、人間タワーを作ることが、伝統となっている小学校のお話しです。
タワーを作ることに疑問を持つ子どもがいれば、子どもたちの絆を作るために純粋に熱意を持って取り組む先生もいます。
今の時代に危険性がないのかを煽る記者もいれば、20年以上まえに卒業したシングルマザーは息子の運動会を見てその時の葛藤を思い出します。
たくさんの人の観点が誠実に書かれています。
タワーの正否を問うお話ではなく、今しか見えなくて今を必死に生きている子どもたちの心。
かって子どもたった大人たちにとって一大イベントがどのように今の自分の中に培われていたのかが書かれています。

人は他者と関わり合うことで、形成されていくのだと感じた一冊でした。

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